フォレストピア学びの森 宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校

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学校案内 

学校長あいさつ

学校長あいさつ 

フォレストピア学びの森
宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校
Gokase Secondary School

校長 平 和正
Principal Taira Kazumasa


〜地域と共に学び、未来を共に創る地球市民の育成を目指して〜


本校は、宮崎県の「フォレストピア宮崎構想」を受け、全人教育の実践を教育理念に据え、平成6年4月に宮崎県立五ヶ瀬中学校・五ヶ瀬高等学校(全国初の公立の中高一貫校)として開校しました。その後、平成11年の学校教育法の改正に伴い、現在の宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校となり、今年で創立29年目を迎えます。開校当初より「総合的な探究の時間」を先取りして地域と協働した探究活動(フォレストピア学習)に力を入れ、地域に根ざしたローカルな学びを体験的に探究的に実践してまいりました。


本校の建つ五ヶ瀬町は、急峻な岩峰や数々の渓谷など独特の景観美、そして季節の移ろいを感じさせる心地よい静寂に満ちており、郷愁の思いを誘う地域(町)です。この地の人々は、昔からこの豊かな自然を敬慕し、自然の恵みを大切に守りながら暮らしてきました。自然と人とが共生しながら生活を営むこの地で、全寮制という教育環境の下、山里の自然や人材を活用した多くの体験型学習をとおして、「感動」を味わい「感性」を磨く教育を実践し、豊かな人間性と社会性を育み、21世紀を担う個性豊かで創造的な発想を身に付けた人材を数多く輩出してきました。決して知識偏重に陥ることなく、真の「生きる力」や「人間力」を育成するための教育活動を展開しています。


また、平成26年度に文部科学省から「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」に,さらに令和元年度には「地域との協働による高等学校教育改革推進事業(グローカル型:G型事業)」に認定されました。SGH事業では、野性味あふれるグローバルリーダーの育成を目指し、従来の「フォレストピア学習」にグローバルな視点を加え、さらに発展させた「グローバルフォレストピア学習」を構築し、6カ年教育カリキュラムの編成、探究活動の実践、国内外の研究機関との連携を軸とした研究開発を行ってまいりました。また、G型事業においては、「グローバルフォレストピア学習」のさらなる深化を目指すべく、地域実践の場を増やした「グローバルフォレストピア探究」を新たに立ち上げました。これは6学年を2学年単位で区切り、1年次・2年次を「郷土探究」、3年次・4年次を「実践探究」、5年次・6年次を「実践探究」と発達段階に応じた異なるステージに位置づけ、課題設定・実践・検証(振り返り)の場をスパイラル的に展開させることで、探究活動の質を段階的に高め、論理的な思考と深いものの見方を育むプログラムを研究開発しています。また、本校を核とした「共学共創コミュニティ(GIAHS Co-Learning Community)」として、近隣の5町村、教育機関、地域NPOと教育コンソーシアムをつくり、これからの時代を担う若い世代を、国際的に活躍できるグローバルリーダーとして、世界に羽ばたき活躍できる人材に育てていくプロジェクトを進めてきました。これらの取組は、予測不能な未来に適応し、仲間と協働的に課題解決を図る人材の育成に向け十分な成果を残す取り組みであると確信しています。


昨年度も一昨年度と同様、コロナ禍の影響により、特に海外研修やフィールドワークにおいては、現地に赴くことが困難となり、規模縮小と見直しを迫られる結果となりました。しかし、その一方では、国の教育事業『GIGAスクール構想』の環境整備が加速化したことを機に、他校に先駆けICTの環境整備(一人一台端末)を行い、オンラインシステムを各種活動で積極的に運用するなど、アフターコロナを見据えたオンライン活動の常態化が図られ、当初の期待していた教育効果に比肩する成果を残すこともできました。 『五ヶ瀬だからできる、五ヶ瀬にしかできない』、この視点を保持し、従前の学習体系に縛られない、先導的な立場としての斬新な教育デザインの創出を目指す学校であり続けることを強く願っています。



創設のことばに

「感性を磨き 天と地と人に学び 天と地と人を学ぶとき
 自分のうちにも自分の外にも 輝く何かが発見できる」

と記されています。
本校で共に、切磋琢磨してみませんか。きっと輝く何かが見つかるはずです。



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