給水塔
落下傘部隊発祥の碑(中央公園)
  この給水塔は、川南小学校のすぐ東隣に今も残る、戦争中の施設の跡です。現在の国立病院の敷地内に当時の姿のまま残っています。
  1941(昭和16)年、川南に陸軍空挺落下傘部隊の施設が建設されました。(『空挺』とは、‘空中挺進’の略で、「地上部隊が空中輸送で重要地点へ決死的な移動をすること」とされています。) 川南の地で、南方戦線での奇襲作戦に備えての、落下傘練習、要員育成を行おうとするものでした。
 空挺落下傘部隊は、町内に
四つの連隊が作られ、現在の
国立病院の敷地には、第3連
隊がありました。現在も残る給
水塔は、部隊で当時使われて
いた水道施設です。
 川南で訓練された将兵のうち、
1万2千余名が南方戦線や沖
縄などで戦死したといわれてい
ます。
 





 
 この給水塔は、戦争の悲惨さを忘れないための、重要な史跡といえるでしょう。
 (参考資料: 『川南町史』川南町役場  『日本国語大辞典』小学館)
(川南小横山教諭撮影:平成14年11月11日)
(川南町役場発行平成14年カレンダーより引用)