調査では,川の流れの早さや深さ,川底の状態,調査場所への入りやすさなどを事前に調査し,安全に観察のできる場所を選びます。
 石を動かしたり川底をかき混ぜると生物が流れ出てきます。下流側に網を置いておき泥などと一緒にすくい取ります。
 網は,目は細かさが1〜2mm位のものを準備します。
 石の間や下なども生物がついています。白いビニールにのせるなどして注意深く観察します。
 見つけた生物は水を入れた白いバットに入れて,ピンセットを使って名前を調べます。
 川幅・流れの速さ・水温・川の状態などを記録します。
 今回の調査では,参考資料として「化学的酸素要求量(COD)」のパックテストを行いました。
 CODは水質汚濁の指標の一つで,水中の有機物を酸化剤で酸化するのに消費される酸素の質量をppmまたはmg/lで表します。この値が大きいほど有機物が多いことになり,汚濁の程度も大きくなります。本来は湖泥や内湾など,閉鎖性水域で用いられます。河川の汚濁指標としては生物化学的酸素要求量(BOD)がありますが,測定が簡単なためCODで調査しました。結果は環境マップの河川ごとのデータに記載。