1単位時間の流れ
 
 
 
 
 
 
  児童一人一人が主体的に学習を進め,確実にその時間の目標に迫っていくための手立てとして,指導過程を明確にしておく必要があります。指導過程を明確にし,各段階相互の橋渡しの工夫や各段階においての支援の工夫を計画的に進めていけば,児童の基礎・基本の定着につながるのではないかと考えました。またこのように指導過程を指導者側が明確化することで,児童側にとっても学び方が自然と身に付くのではないだろうかと考えています。
  そこで,本校では下記のように1単位時間を5つの段階に分け,指導にあたることにしました。
 
《1単位時間の学習過程の流れ》
段階 学習内容 及び 学習活動 児童の思考活動
ふりかえる
 
○ 既習事項の復習をする。
 ※  答え合わせまで5分以内
 ※  問題数は1〜5問
○ 昨日は,どんなことを学習したかな?
○ 昨日の学習は理解できているかな?
○ 何か,今日の学習とつながりがあるのかな?






 
○ 学習問題の把握をする。
○ 問題に対する見通しをもつ。
 ※ 答えの見通し
 ※ 解法の見通し
○ 学習課題を理解する。

 
○ 今日はどんな学習をするのかな?
○ 今日の問題は何かな?
○ 分かっていることは何かな?
○ 何を求めればいいのかな?
○ どうやって解けばいいのかな?
○ 今まで学習したことが使えないかな?
○ 答えはどのくらいかな?
 






 
○ 個人思考をする。
 ※ 自力解決
 ※ ヒントカードや
   教師の助言等を生かして
 ※ 算数的な活動を生かして
○ 集団思考をする。
 ※ 説明の仕方の工夫
 ※ グループでの学び合い
○ どうやって解こうかな?
○ 他の解き方はないかな?
○ ヒントカードや具体物などを使って考えてみようかな?
○ こんなふうにして解けばいいんだな。
○ どうやって説明しようかな?
○ 友達や先生が説明した解き方は便利だな。
○ 別の問題にも挑戦してみようかな?





○ 練習問題をする。
 ※ 補充問題
 ※ 深化問題
 ※ 問題づくり 等


 
○ 同じような問題ができるかやってみよう。
○ 他の解き方はないかな?
○ もっと別の(難しい)問題にも挑戦してみようかな?
○ なるほど,こんなふうにして解けばいいんだな。




○ 学習のまとめをする。
 ※ 学習課題に対するまとめ
 ※ 自己評価及び評価問題
 ※ 次時の予告
 ※ コース選択
○ 今日の学習で,こんなことが分かったよ。
○ 今日の学習の反省をしよう。
○ 次はどんな学習かな?
○ 次の時間は,何コースにしようかな?