市木って てげすげっちゃが!!(幸島)
(9) 幸島のサルはすごい!!(文化的行動)

 幸島のサルは『イモ洗い』で世界的に有名になりました。

1934年 『幸島サル生息地』として国の天然記念物となる。
1949年 サル狩りの一行が幸島にやってきた。
(サルが9ひきだけになる。)
1950年 京都大学の研究が始まる。
1952年 日本で最初にサルのえづけに成功した。
『個体識別法(サルのこせき)』が成功する。
1953年 イモ洗い』行動が初めて観察される!
1956年 『イモ洗い』『麦洗い』の文化的行動が広がる。

イモを洗って食べる行動
1才半くらいのメスの子ザルが、サツマイモを小川(わき水)で転がして遊んでいたことから、砂やどろが落ちてきれいに食べられることを発明しました。
 『イモ洗い』を発見したサルには『イモ』という名前がつけられました。
 この『イモ洗い』の行動が、他のサルたち(仲間)にも伝わり、兄弟や子どもから母親へと伝わっていきました。
 先日、幸島へ行きました。
このサルは、まかれた麦を拾ってきて、水たまり(塩水)に入れて、麦を洗って食べて いました。
 このような食べ方で食べていたサルが数ひきいました。
 麦を水につけながら、塩味をつけて食べることを楽しんでいるようでした。
 塩味をつけると、おいしいのかな?
 このような行動は、サルが頭を使ってやっていることなのだそうです。
 幸島のサルは、この他にも見よう見まねで新しい行動をはじめています。
 ○ 海に入って泳ぐ。(海の中にもぐる。)
 ○ イモや麦を海水につけて食べる。(塩味にする。)
 ○ 上手に洗って食べる。
 ○ 魚をつかまえて食べたり、貝を拾って食べたりする。

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