市木って てげすげっちゃが!!(幸島)
(2) 島の伝説を知ろう!
 
 この伝説は、地域のおじいさんから聞いたお話です。

 昔、民族どうしの戦争があった頃のお話です。
民族が、高貴の姫ぎみを静かな所で生活させるために、
海に流しました。その時、オスとメスの2匹のサルを召使いとしていっしょに舟に乗せました。
 姫ぎみたちを乗せた舟が、流れ流れてたどり着いたところが小島。今の『幸島』です。
 姫ぎみとサルたちは、島に住みつきました。
姫ぎみは、島に魚をよびよせたり、漁師の大漁を祈ったり、農民の豊作を願ったりして暮らしました。
 それからというもの、村は大漁、豊作続きとなり、大変豊かになったそうです。
 村人は、姫ぎみを『幸せの使者』として尊敬し、島のサルを『和子様(わこさま)』と呼び、神様の使いとして大切にしてきました。
<『わこ』…身分の高い人の子どもを尊敬した言い方>

 姫ぎみの死後、村人は島の上の森にやしろを建て、幸福の女神『弁財天様』としてまつりました。

 今でも地域の方々が掃き清めて、花を供えています。

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