市木っ子作品展

カメのあかちゃん

 

毎年、市木小の子どもはアカウミガメの放流をしています。今年は、8月16日に赤ちゃんガメを海に放流しました。赤ちゃんを持つとやわらかかったので、そっと手のひらにのせました。あばれるので、ぼくはこけそうになりながら波打ちぎわまで行きました。

カメが石波のはまにまた帰って来るのは30年後ぐらいだそうです。それを思うと海の旅は長いんだなあと思いました。

その後、みんなで、アカウミガメを放流しました。砂浜の上で波をかき分けながら進んでいきますが、来る波にもどされてスタートした所にもどります。それを何度もくり返しながら海へ泳いでいきました。ぼくは何度も手助けしてあげました。とてもかわいっかたです。30年後にまた石波のはまにもどってきたらその赤ちゃんガメの赤ちゃんをまた放流してあげたくなりました。

アカウミガメの赤ちゃん、元気にこの石波のはまに帰って来てね。この市木のはまをきれいに守っておくからね。



(宮崎日日新聞 平成24年9月15日掲載 とうまさんの作品)

りす