校長のきまぐれエッセー11月

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 平成27年11月25日(水) [H27 bR9]
     「おかげさまで無事に創立110周年記念式典を終了いたしました」

 秋色が日毎に深まるこの11月21日(土)、多数のご来賓をお招きして、同窓会、歴代校長、旧職員、保護者をはじめ多くの関係者の皆様にもご参加いただき、宮崎市民文化ホールにて盛大に創立110周年記念式典を開催することができました。
 学校としては昨年度から準備にかかり、本年度に入ると準備委員会においてより具体的な内容へと練られていき、全ての教職員がそれぞれ役割を担ってきたものでした。
 出席いただいたすべての皆様に、渾身の記念DVD「誇りを胸に、未来へ挑む」やパンフレットなどを配布することができました。
 式典においては、主催者及び来賓のあいさつのときに、一切号令も無いなか話を聴く側の生徒たちはみごとな所作をもって対応してくれましたし、校歌も心をこめて大きな声で歌ってくれました。
 生徒たちが胸を張って歌っていたことも素晴らしいし、このことで同窓会の皆様が、校旗の基に集う絆、校歌に寄せる思いに応えることができたと思います。
 学校にとりまして、十年に一度の記念式典というものは、建学の精神に思いを馳せ、現在を顧みて、今後の未来を思い描くそんな契機となる一大行事でありました。
 ご参加いただいた方々から帰り際に、「式典は厳かで良かったよ」「生徒が良かったね」「校歌も声がよく出ていたね」と言っていただき、ほっと胸をなでおろし安堵しているところです。
 式典後には、同窓会の方々と思われる方々が、本校正門あたりで写真を撮られていたり、校内を散策されている姿もありました。
 また当日の夜にシーガイヤコンベンションセンターにて同窓会主催の記念パーティーも開催されました。
 約350名もの参加があり、近隣はもとより遠方からも相当数のOBの方々が今回の記念式典及び夜の部に焦点をあてて帰省してご参加されたものと思います。
 卒業年度ごとのOB席、旧職員の席、中にはサッカー部の監督を囲んでのOBの席などもあり盛り上がっていたようです。
 さて、今後も本校で学ぶ生徒たちが、様々な諸活動を通じてさらに力強く成長し、「時代を生き抜く力」、「逞しく生きる力」をしっかりと身につけ、そして人間力のある人となって本校を巣立って欲しいと願っています。
 本校教育の発展のため、今後もなお一層のご理解と、ご協力・ご支援をお願いいたします。
 平成27年11月18日(水) [H27 bR8]
     「本校は今年で創立110周年を迎えています」

 本校は今年で創立110周年という輝かしい節目の年を迎えており、この21日(土)には、宮崎市民文化ホールにて記念式典を挙行する運びとしております。
 本校の原点は、日本が軽工業を興し世界に存在感を増そうと努力をし、技術者の養成が欠かせぬ課題であった頃の明治38年春に開校した「宮崎郡立職業学校」に始まります。
 時まさに日露戦争の最中、軍需とは程遠く、男子は「木材工」「漆工」、女子は「染色」「機械織」「裁縫」という実に平和な実学を主体とする学科を設置しており、建学の頃より、「ものづくり」の精神が既に教育の本質として息づいていたのでした。
 当時としては、特色ある職業学校として中央から高く評価され、開校直前には当時の文部大臣、開校早々には皇族や国務大臣等の閣僚が次々と来校されています。
 大正天皇となられる皇太子殿下が正門に二本の楠木を植樹され、それが本校文化祭の名称である「双楠(そうなん)」の起こりとなっており、今日でも生き生きと貫録を増しこの110年間本校を見守り続けています。
 その後、時代の要請に応えながら幾多の校史を重ねることとなりますが、昭和初期に入ると戦時色が増し、生徒たちは戦争による勤労奉仕という労役不足を補う役割を持たされるようになり、険しい学校生活を余儀なくされました。
 先の大戦後の昭和23年、まだ世の中が混乱する中、県立の「宮崎工業学校」、「宮崎第二高等女学校」、「宮崎農学校」の3校が再編統合し、普通・工業・農業・家庭・定時制の5課程を配置した「県立宮崎大淀高等学校」が誕生します。
 戦後復興やその後の日本が高度経済成長に向かうさなか、多くの優秀な技術者や人材の育成が急務となっていた時代であり、本校に対する期待は大きいものがあったと言えます。活力あふれる情熱と心の触れ合いを大切にする豊かな校風のもと、大淀健児は各界で活躍され多くの重職にも就かれております。
 そして昭和40年には、「ものづくり」の精神を旨とし、工業の中堅技術者を輩出する学校として現在の「県立宮崎工業高等学校」へと校名を改称し、工業系7学科でスタートしておりますが、本年は改称から数えて50周年を迎えるという節目にもあります。
 その後学科の増減、改編等を経て、現在は機械科、生産システム科、電気科、電子情報科、建築科、化学環境科、インテリア科の7学科となっており、勉学に、専門の資格取得に、実学を生かしたものづくりの各種競技に、部活動にとますます活躍の場を広げ、成果をあげております。
 この間、3万7千余の卒業生を輩出してまいりましたが、この創立110周年を機に改めて本校の歴史を振り返るにあたり、今後もこれまで培ってきた伝統を継承しつつ、生徒の夢や希望、保護者の願いや思い、地域の期待や課題に応えられることを目標とし、生徒や保護者が在学して良かったと思える学校、地域から愛され信頼される学校、子どもを入学させたい学校づくりを目指し、明日の産業界を担う人材の育成に邁進してまいります。
 平成27年11月12日(木) [H27 bR7]
     「キャリア教育にかかる中学校の研究公開の様子について(その2)」

 昨日、日向市におけるキャリア教育の取り組みについて触れましたが、今回は、いよいよ富島中学校の研究公開の様子について書きます。
 この日の構成は、午前中が研究公開授業、午後がパネルディスカッションと講演会という一日がかりのものでした。
 午前中は2時間(2コマ)の研究公開授業があり、すべての学級の授業が公開となっいました。
 午後の最初の取組は、パネルディスカッションですが、日向キャリア教育センター長である水永さん(元旭化成延岡支社長)がコーディネーターとなり、中学校側からは各学年の代表の生徒1名ずつと、社会人側からは、全日空の現役パイロット、リサイクルセンターの工場長など3名の方々がパネラーとなりました。
 代表の中学生たちが働く大人たちに聞きたいことがありました。
 中学生Aクンの質問「仕事をするうえで何を一番大切にしてきましたか?」に対しては、パネラーAさんが「自分が勤めている職場は、何をするでも資格が必要となります。仕事に向かうための能力をいかに高めていけるのかがカギだと感じています。」という回答でした。
 中学生Bクンの質問「社会に出て自分の夢を実現するために大切なことは何ですか?」に対しては、パネラーBさんが「当たり前のことを当たり前にできることが大切です。人に会ったらまず自分の方から挨拶ができるとか、何か頼まれたら即座にやりますなどと返事ができることが大切です。」という回答でした。
 中学生Cクンの質問「人やお客さんと上手く話せるコツはなんですか?」に対しては、パネラーCさんが「自分のことを先に話すより、相手の話をまずじっくり聞こうとする姿勢が大切です。自己主張するよりも相手の立場に立つというコミュニケーションが大事です。」という回答でした。
 このほかにも、「素直に人の言うことを聴くことは大切です。そのうえで、人の語っている内容の中に本質を見つける力を身につけると良いでしょう。」とか「人の前に積極的に出ていくということは、自分の知らない世界に出くわすということです。」とか「今後、自分が就きたい職業についていろいろ調べたり努力もいりますが、人のアドバイスを素直に聴くということも大切です。」などというパネラーの皆さんから生徒たちに向けてためになるアドバイスもありました。
生徒たちは、学校の学習活動、各種行事、課外活動のほかにも自分自身を鍛える機会や場面は日常の生活の中に多くありそうですし、もっともっと大人が子どもたちに在り方や生き方について語ってもいいと思います。
 平成27年11月11日(水) [H27 bR6]
     「キャリア教育にかかる中学校の研究公開の様子について(その1)」

 キャリア教育とは定義でいうと、「一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基礎となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育」とあり、さらに、「キャリア発達」とは、「社会の中で自分の役割を果たしながら、自分らしい生き方を実現していく過程」とやや難しい表現となっています。
 もう少し分かりやすく言うと、子どもたちがどんな進路を進もうとも、将来は必ず何らかの職業に就く(働く)ということを視点におき、子どもたちに勤労観や職業観を醸成しつつ、例えば何らかの壁が目の前に現れた時にどうすれば打開できるのかを考え諦めずに前に進もうとする力、忍耐強くものごとを続けることのできる力、コミュニケーションの能力など基礎的で汎用的な能力を身につけさせ、社会的・職業的な自立を促していこうとする教育のことです。
 自分が自分らしく生きるために、「学び続けたい」「働き続けたい」と 強く願い、それを実現させていく姿がキャリア教育の目指すところであり、人としての在り方・生き方も問うています。
 子どもたちが職業を意識し将来を見通すことで、進路というものに強い関心を示すと同時に勉強が大事であると感じていくことも狙いにあり、「学力向上」というキーワードも大きな視点となっています。
 話は変わりますが、2年前に県教育委員会から日向市内の全小中高等学校が宮崎県キャリア教育推進事業(パイロット事業:平成25年度より)による指定を受けました。
 日向商工会議所の計らいで、会議所内に日向市が受けた本事業の推進母体となるキャリア教育支援センター(水永センター長)を設け、3名のコーディネータを配置し、学校と企業や地域を結ぶとともに、小中高校12年間一貫して行われるキャリア教育のサポートをはじめキャリア教育に関する調査・研究を進めることになりました。
 日向市において進めるキャリア教育は、「日向の子供たちの未来づくり」を基本理念としています。
 さて、前置きが長くなりましたが、この日向市での取り組みの成果発表の機会の一つとして、11月5日(木)に日向市立富島中学校で「キャリア教育の充実と学力向上」との目標を掲げた研究公開があり参加できましたのでその中での様子を紹介しようと思いますが、紙面の都合で、明日に続きます。
 平成27年11月4日(水) [H27 bR5]
     「全国産業教育フェア三重大会および全国ロボット競技大会のこと」

 「全国産業教育フェア」とは、全国の専門高校で学ぶ生徒たちの日ごろの学習で培った知識・技術・技能などの成果を発表する全国レベルのフェア(大会)です。
 一口に専門高校と言っても、農業、工業、商業、福祉、家庭、水産、看護、情報、調理などの学科があり、産業界をほぼカバーしていることになります。
 本フェア及び同時に開催される全国ロボット競技大会の本県チームの応援も兼ねて視察に行ってきましたので、少し報告がてら紹介させていただきます。
 このフェアは毎年開催されるものですが、本年度は三重大会ということで三重県伊勢市内及び近隣の施設を会場としていました。
 メイン会場は、「三重県営サンアリーナ」という来年5月に開催予定の「伊勢志摩サミット」の会場としても使用される大変大きな施設でした。
 大会テーマを「常若(とこわか)の地から響け!挑戦・交流・進化の想い」とする生徒たちの若々しくエネルギッシュな力強さにみなぎるものでした。
 フェアのメイン会場は、挑戦、交流、進化ゾーンに分かれ、各種の作品展示、農産物や水産加工品の販売、キッズビジネスタウンや船上で使う組みひもなどの体験コーナーなどに加え、ファッションショー、フラワーアレンジメントコンテスト、クッキングコンテスト、介護技術コンテストなど大変盛りだくさんで多くの来場者がありました。
 また、会場は代わって「三重交通Gスポーツの杜伊勢体育館」にて、全国ロボット競技大会が開催されました。
 本ブログ8月26日bQ5にて全国高校ロボット大会へ向けての県予選大会のことを書いておりますが、県大会を勝ち抜いた「秀峰K」および「秀峰武蔵」(小林秀峰高校)、「佐高勝征」(佐土原高校)、「生産.sys」(宮崎工業高校)の4台が、全国大会に挑みました。
 競技は以前紹介しました三重県が作ったルールに基づいているわけですが、4チームが同時にスタートし、点数が良くタイムの早かったチーム1位が次のステップへと駒を進めることができます。
 本校の「生産.sys」チームは、この1回戦で惜しくもちょっとしたマシントラブルが生じ、リスタートなどしている間に他チームが点数を取り、負けてしまいました。
 全国の壁は高く、佐土原高校チームも1回戦敗退、小林秀峰高校2台は3回戦までいきましたが、惜しくもベスト8までは入れなかったところです。
 ちなみに、全国優勝は「福岡県立大牟田高校」、第2位は「熊本県立球磨工業高校」、第3位は「山口県立岩国工業高校」、そのほか第5位に「熊本県立御船高校」が入るなど九州勢は技術力が高いようです。
 本校の生徒たちも「また気を取り直して、次年度(石川県金沢大会)に向けてがんばるぞ」と宣言してくれています。