宮崎大宮高等学校
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リベラルな校風と自主自律

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A liberal school environment encouraging independent learning and responsibility




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                                          平成22年第1学期始業式
校長講話

   このところ、暑かったり寒かったり、三寒四温といった趣がありますが、一面に水の張った田んぼに、早苗が整然と植え付けられているのを見て、1年のサイクルが、また始まったんだなと思うと、桜の花を見る以上に嬉しく思いました。

 学校も、新たな1年のスタートです。

 皆さんは、今朝、どのような思いを胸に登校し、今、ここに立っていますか?

 きっと、3年生は3年生の、2年生は2年生の、それぞれの思いを胸に、決意も新たにここに立っていると思います。          
  最近、話題の、宇宙飛行士の山崎直子さんは、自分の7歳の娘さんと同じ年の頃から、星やプラネタリウムを見て、宇宙への夢をふくらませ、小学校の文集に、「大空に飛び出すこと、それが私の夢です」と書いているそうです。

 11年前、宇宙飛行士に選ばれてからも、いろいろな試練があったようですが、インタビューで、「私の長所は、意志が強いこと、短所は、楽観的なところです」と答えていました。そのニュースを聞きながら、夢を実現する人は、やっぱり、自分でも意識するほど意志が強いんだなあ、自分では短所と言っているけど、夢を持ち続ける楽観的なところがあるんだなあ、と感心しました。

  ところで、スポーツや芸術など、いろいろな世界でも、「一流」と言われる人がいます。スポーツで言えば、バンクーバーオリンピックの各選手や野球のイチロー選手、松坂投手など、たくさんの顔が思い浮かぶでしょう。

 では、「一流」と言われる人と「一流」になれなかった人、つまり、「二流」や「一流半」とでは、どこがどのように違うのでしょうか?

 これは、柔道やマラソンなどで、オリンピック選手を輩出している旭化成の延岡総支社長をされた方の話です。
  まず、「一流」と「一流半」では、目標の持ち方が全然違うと言います。 「一流」は、目標を「決意」として持つが、「一流半」は、願望でしか持たない。一流になる人は、「できたら」という願望ではなく、「絶対に」という決意として、目標を立て、それを自分のものにしていると言います。

 次に、練習の仕方が全然違うと言うのです。「一流半」は、与えられた練習、つまりノルマを一応消化するだけだが、「一流」になる人は、常に自分で練習を工夫し、自分に人並み以上の努力を課し、それを継続できる人だそうです。     
 言われてみれば、よく解る話です。

 さて、皆さんは今、「決意」と「願望」、どっちの目標を持っていますか?

 また、この1年間、勉強を、ノルマでしますか、主体的にやりますか?

 3年生は、最後の1年です。学年会では、「Final Stage」と呼ぶようですが、総体が来て、すぐ夏になり、「夏を制する者は、春を制する」と言って、皆、頑張り始めますが、あっという間に秋になり、冬が来て、受験が目の前に迫ってきます。
 どうか、最後の1年、何が何でも目標を達成するという決意で、全力を尽くしてください。

 2年生は、よく「中だるみの2年」と言われます。1年の緊張感が解け、受験はまだ先だと言うので気が弛むのです。しかし、たるんだら、たるみを戻すのに1年かかります。どうか、勉強はもちろん、学校のいろいろな活動の中心となり、中だるみではなく、「中張りの学年」にしてください。     


 ここで、新年度のスタートにあたり、先生方と確認したことを、皆さんにも紹介します。

  今年度の重点目標として、
  1.「学び」の質を向上させる。                 
  2.諸活動を通して大宮精神の具現化を図る。    
  3.開かれた学校づくりを行う。                             
    4.学校力と教師力の向上に努める。

の4つをあげました。

 あとの2つは、どちらかと言えば先生方が中心、前の2つ、「大宮精神の具現化」と「学びの質の向上」が、皆さんが直接関係し、力を注いでほしいことです。

 大宮精神とは、もちろん、「自主自律」「質実剛健」「稚心を去れ」です。

 先日の新入生オリエンテーションを見せていただきました。チューターの希望者がたくさんいたとも聞きました。元気よく校内案内をするチューター役の人たちや体育館での学校紹介「クイズ」などを見ていて、大宮高校のよき伝統を改めて感じました。部活動の朝練も少し覗かせてもらいました。校内に花や書画がたくさんあって、学校がとてもきれいです。昨年度までの取組みが素晴らしい成果を生んでいると感心しています。部活動や委員会活動などを、今以上に活性化させ、昨年以上の成果を目指して下さい。

 また、今年は、宮崎で第34回全国高校総合文化祭が開催されます。40数年に一度しか巡って来ない記念すべき大会ですが、あと、115日になりました。こんなピーアール用バッチを県で5万個作って、全高校生に配布します。こんなクリアファイルも作っています。(付けていたバッチと手にしていたクリアファイルを掲げて見せる)
 みんなで大会を盛り上げ、全員が何らかの関わりを持って、高校生の手で、ぜひ、すばらしい大会をつくり上げてましょう。

 次に、「学び」の質の向上についてです。

 なぜ、「教えの質」としなかったんだろうと思う人がいるかもしれませんね。
 「学び」の質としたのは、当たり前のことですが、「学ぶ」のは、皆さんだからです。うまく教えてもらうのを、口あんぐり開けて待っていたら、決して自分のもの、真の力にになりません。「自ら学ぶ」「自分で解決する」という意識を持ってください。さっきの「一流」の人の練習に対するのと同じ姿勢です。

 また、今年は、「国民読書年」です。若者が本を読まなくなったと言われますが、本校では、図書部の話では、平均10冊の貸し出し冊数を、今年はもっと増やしたいと言うことです。どうか、意識的に「読書」にも取り組んで下さい。いろんな本をたくさん読んで知識を増やしたり、我々が一生に体験できることは限られていますので、読書で、いろんな人の体験を追体験し、人間の幅を広げてほしいと思います。 

 近年、「考える力」や「活用」が強調されるあまり、「知識」を身につけることをおろそかにする人がいます。

 でも、「知識」は、感動したり、考えたりする際のベースになるものです。

 たとえば、道ばたで黄色い花を見て、「きれいだなあ~」で終わるか。「あれ!マツヨイ草だ!」と思うか。太宰治は「富士には、月見草がよく似合う」なんて言ったよなあとしげしげと見るか。知識で感動の深みが、心の動きがずいぶんと違ったものになります。

 星空を見上げていて、かりにそこに新星が現れていたとしても、星の配置や明るさを知らないと、そのことに気づきません。  

 青色発光ダイオードという、ノーベル賞級の発明をした中村修二さんが、もし、青色発光ダイオードが、まだ作り出されていないということを知らなかったら、中村さんは、決して、青色ダイオードを発明することはなかったでしょう。 

   感動したり、考えたりする、ベースには、豊富な知識や認識が必要です。真っさらなところからは、「わあ!」という感動も、「なぜ?」という疑問も、「よし!」という意志も湧きません。

 皆さんが、読書や体験を通して「学び」の質を向上させることを期待します。

   最後に、3点ほどお知らせがあります。

   さっき新任者の紹介をしましたが、この春の人事異動で、菅波教頭先生が副校長に、黒木篤先生が主幹教諭になられました。また、セクハラ相談員ですが、橋村先生が昨年に引き続き、また、今度みえた養護教諭の田代先生に新たになっていただきました。その他、私と段教頭、それから事務長、PTAからお二人が、セクハラ相談員になります。決してあってはならないことですが、何か不愉快なことがあったりしたら、遠慮なく相談してください。

  最後に、うれしいニュースです。MRT杯招待野球というのがありますが、これに、本校が出場することになりました。(拍手) MRT杯には、県外の強豪チームを4校くらいを招き、県内のベスト4に入るくらい力のある学校が選ばれて対戦します。大宮高校は、5月9日の日に慶応義塾高校と対戦します。全員で行くことはできませんが、是非応援してください。

   以上で、1学期始業式の挨拶といたします。

                                        平成二十二年四月八日                                    宮崎大宮高等学校 校長 黒木 正彦

       


Modified : 2010-06-04

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