細島港

県北開発の拠点 九州の扇の要


所在地 日向市


 細島港は県北に位置し,古くから東九州の海上交通の要衝として,また地域開発の中核として重要な役割を果たしてきた。明治時代には,四国・阪神方面との間に定期航路が開設され,オランダ人技師デレーケの設計による港湾整備と日豊本線細島港線の敷設を経ると,貨物の集散は激増した。昭和26年には,重要港湾として指定を受け,昭和39年に開港して以来,各国の船舶が相次いで入港している。
 また,背後の日向・延岡地区は化学工業地帯として化学食料品,繊維等の製造業を中心に発展し,昭和39年には新産業都市の指定を受けた。近年では,先端技術産業の導入が図られるなど今後とも発展が見込まれている。
 しかし,現在の本港は推進不足等のため大型貨物船による輸送が非効率的に行われるなど,背後地域の諸要請に必ずしも十分に対応できない状況にある。このため,昭和62年2月に港湾計画の改訂を行い,かねがね平成12年を目標年次として,(−)13m岸壁を含む大型外貿ふ頭など「九州の扇の要」として整備を図る。



細島港の歴史

細島港工業港岸壁工事(昭和32年頃)
(細島港全景)白浜地区の−10m岸壁工事が進んでいる。


現在の細島港全景





細島港港湾計画(昭和62年3月改訂)

 外  貿  150万トン
内貿
(うちフェリー)
1,060万トン
(うち690万トン)
 合  計 1,200万トン



細島港あれこれ


平成6年1月釜山航路が開航した。

白浜地区に国内最大級の多目的クレーンが平成5年4月竣工した。

商業地区に床面積2,222平方mをもつ県営上屋が平成4年3月竣工した。

 細島灯台は,日向岬馬ケ瀬の中心山頂にあり,平成3年10月に敷地内
を公園化し,市民の格好の憩いの場となっている。