| 受験のための準備 |
入社試験にそなえて
条件のよい企業 ・事業所は申込みが殺到するので校内選考が行われます。校内選考会は人物、成績優秀な者の順に、一人一社にしぼられ、一人二社、三社と同時に推薦を受けられないことになっています。
入社試験は9月16日から一斉に行われるので、一発勝負といわれます。入社試験の競争率や厳しさを知れば知るほど周到な計画を立てて、数少ないチャンスを突破しなくてはなりません。
また、他高校との競合を考えなければ日頃からの努力があってこそ達成されるのです。
入社試験の主なものは、一般常識(学科)、適正検査、作文試験、面接試験からなっています。9月16日からの入社試験に合わせて3年生は8月中には各内容をマスターしておくべきです。
進路室には先輩達の受験報告書が保存されていますので各企業の出題傾向等を参考にして下さい。
@一般常識(学科)について
最近の入社試験は、国語 ・社会 ・数学 ・英語を中心として、一般常識問題として一括され出題される場合が多いです。試験の範囲は高校生として標準的な学習到達度に達しているかどうかをみたり、業務遂行上、必要な知識についての筆記試験で、中学生程度から高校1年生程度の問題が多く出題されています。国語
・社会の問題が多く、社会の問題には一般常識的な時事問題も多く、商業 ・経済の専門科目も出題されることもあります。理科 は公務員試験では多くの出題がみられますが、一般企業の場合は家庭の問題と同様少ないです。自分の希望する企業
・事業所に入るためには問題集(2〜3冊)等で十分実力をつけて万全を期してもらいたいと思います。
| (1)国語 |
筆記試験の中でも国語は最も多く出題される傾向にある。出題内容は文章の読解力や文学作品等の作者名、反対語、四字熟語、漢字の読み書きなどを重点的に勉強すればよいと思われます。
特に反対語、四字熟語、漢字の読み書きは全体の50%を占めているので日々の授業の予習、復習を徹底するとともに1年時に購入した「文学力問題集」、2年時の「就職試験」、3年時の「新国語の研究」等を利用するなどして勉強に力を入れて欲しい。
| (2)地歴・公民 |
地歴・公民科からの出題は多く、現代社会(政治 ・経済の分野)、地理、歴史(日本史 ・世界史)と多方面にわたって出題されている。また、一般常識の内容も地歴・公民科にかかわるものが多い。
内容 ・レベルからみると、中学時代に学習した基礎的な事項を中心に、高校で学習するものが含まれている。特に政治 ・経済と地理の問題率が高いわけで、これらの分野について復習するとともに、全員が購入している就職問題集をくり返しやっておくことが必要である。
また、時事問題もよく出題されるし、面接で質問されることもあるので、毎日必ず新聞を読んだりテレビのニュースを見る習慣をつけることも大切である。
以下に出題頻度の高いものを列挙する。
日本国憲法の特色(三大原理)、国会 ・内閣 ・裁判所 ・労働基本権と労働三法、国連(安保理事会 ・総会 ・専門委員会=I LO、ユネスコ、W
H Oなど)、経済用語(G N Pやインフレ、エンゲル係数、生産の三要素など)、景気 変動、中央銀行の役割(公定歩合など)、地理では各国の首都と産業、都道府県の県庁所在地、交通、天候や地
形歴史では事項(事件)と人物、年代順に配列など、また、国際略語や新しい用語(I M F、O P E、ガット、サミット、I N F、I CやL
S I、サンテクノポリスなど)さらに、著名な人物の作品や言葉(天は人の上に・・・など)
| (3)数学 |
数学が就職試験合否の大きなポイントのひとつである。最近の就職試験は以前の面接試験だけの選考から学科試験の成績を重視する傾向にある。内容は社会人としての、高校卒業生としての常識的なもので、基礎学力を身につけておくことが大切である。その内容は小学校高学年、中学校、高等学校の数Tの分野が中心である。
[先輩が受験した会社の出題傾向]
(1)数の計算(分数、少数、正負の数、無理数の計算など)
(2)方程式(一次、二次、連立方程式の解放)
(3)応用問題(特に中学校時に履修した速さ、濃度などの文章題)
(4)面接を求める問題(三角形、台形、平行四辺形、円の面積など)
(5)因数分解
(6)歩合数(定価と原価、割増し、割引き、百分率など)
(7)その他(角を求める問題、分数式の計算、二次関数と放物線、三角比、数列、対数など)
受験する会社が決まれば、先輩の受験報告などをよく読み対象を練ることが大切である。
なお、看護学校を受験するする人は高校入試で使用した問題集をもう一度やり直してみること、また市販の准看向けの問題集にも挑戦することが大切である。
| (4)英語 |
英語のことわざ、格言、外来語、英文和訳などが出題されます。教科書の基本的な単語やイディオム、構文の他にも日常街で見かける交通標識や看板広告、駅などの公的な場所にある英語で書いてある案内などの実用的な英語も重視される傾向にあるので、日頃から興味関心をもってよく見て覚えておくと共に、就職問題集等でひととお
りまとめておく必要がある。
○英文和訳(基礎的な構文で慣用句を用いた短文)
○和文英訳(日常会話に出てくる身近な表現集から2,3の問題が出されるのが多い。)
○ことわざ(習うより慣れろ等)
○略語(TV、Tue.、UN、CD等)
○外来語(ハンカチ、レシート、デパート、レクリェーション等)
○文法(名詞の複数形、動詞の時制変化、能動態と受動態、形容詞 ・副詞の格変化等)
| (5)一般常識 |
一般常識は広範囲から出題されている。例えば公定歩合、労働三法、企業構造(一次産業 ・二次産業 ・三次産業)日本のノーベル賞受賞者、繊維の種類、製品の原料、電流電圧、天びん、たんぱく質、三大栄養素、てこの原理等
| (6)商業関係の出題 |
商業経済の中から、小切手 ・手形 ・企業形態等で簿記は3級から2級の範囲内より試算表の作成、売上利益、財務諸表等の問題、珠算は2級程度の乗除見取算等で応用計算はあまり出題されていない。
商業科の生徒は珠算、簿記の検定は2級以上が条件と考えてよいでしょう。特に販売員の場合は計算問題としてつり銭計算が出題されています。商業系の専門科目は入社試験ではあまり出題されないが、日頃の学習で実力
をつけておくことが必要である。
A 適正検査について
(1)厚生労働省編一般職業適性検査
多くの職業分野において一人前の仕事をするために必要とされる適性能力のうち共通して必要とされ る9性能を測定し、そのパターンを媒介に各種職業への適正を評価しようとするもの。
(2)クレペリン検査
性格を調べる検査 その他の検査もあります。
B 作文試験について
就職試験を目前にして、作文についての基本的知識と心がまえは、短期間に習得しなければならない 。
しかし、作文はすぐに上達するものではない。日頃から文章を書く習慣を身につける必要がある。作文は国語の授業を通じ、文章に関する知識をもとに、数多くの文章を書いてきたと思われる。だが、目前に就職試験を控えているとなると、どういった作文練習をしたらよいか迷い、不安に思うに違いない。以下、作文についての留意点をまとめ るもので参考にすること。
(1)作文試験の特徴
@ 課題が決まっていること(相手が、書き手に対して、文題を与え、その書く内容の範囲を限定し、意志や思いを聞こうとするもので、表現力
・理解力を判定する。)
A 時間に制限があること(一定の時間内に文章をもとめる能力を判定するため)
B 字数に制限があること(一定の範囲内で文章をまとめる能力を判定するため)
(2)作文試験での注意点
@ 作文の手順を考えること。文をつくるための手順をあらかじめ理解しておくことも大切である。
出題意図を考える ・・・・主題を設定する・・・・題材を選択する・・・・文を構成する・・・・記述の方法・・・・推敲する。
A 日頃から、読書などで人間性を豊かにして、作文に個性が発揮できるようにする。
B 文体は口語体(です、ます体)で文字は誤字 ・当字 ・脱字のないように気をつけ、下手でもていねいに書くこと。
(3)作文用紙記入上の注意
@ 文字は、楷書ではっきり書く。
A 題名は、1行目の4ます目から書くようにする。
B 名前、受験番号、学校名を記入する。
C 書き出しと段落のはじめは1ますあける。
D ピリオド、コンマ、カギカッコ等は一文字分として記入する。
E 鉛筆とペン書きの場合があるので、特にペン書きで書き、誤った時には=で消し、入れる文字は{書き入れる。
F 原稿用紙を使用しない場合も行がまがらぬようにきれいに書く練習もしておくこと。この場合はとくにその人の性格
・個性等がみられる。
(4)最近の出題例
@ 学校生活をみる文題
私の学校生活について、高校生活の思い出、わが母校、夏休みの思い出、クラブ活動の思い出、高校生活で印象に残ったこと。
A 生活への意欲、抱負を見る文題
私の理想、私の夢、私の抱負、私の誇りとするもの、こういう人になりたい
B 社会観 ・世界観をみる文題
個人と社会、平和について、日本の将来について
C 職業観 ・勤労観をたしかめる文題
入社後の抱負、働く女性としての心構え、当社志望の理由、勤労について、社会人になるにあたって
D 時事の解釈力、批判力をみる文題
最近の新聞を読んで、現代の世相について、東南アジアと日本、交通道徳について、最近の世相と青 年のあり方
E 趣味 ・教養をみる文題
私の趣味、文学について、旅行について