花いっぱいの分校の玄関



 分校でじまんできることって,あんまりないんだけど,子ども達と先生が花いっぱい運動をしていることが一つあるかな。
 春と秋にそれぞれ2500本余りの苗を育てます。それを,分校の中だけで育てるんじゃなくて,家庭や地域の人達にも育ててもらおうと思って,花いっぱい運動をすすめているんだ。
 生き物だけに気がぬけないけど,花が咲くようになったときは,とってもうれしいからがんばっているんだ。

 これまでに育ててきたのは,次のしゅるいだよ。

キク    キクを育てるのは,本当にむずかしいです。 むずかしいじゃなくて,世話をいっぱいしなくちゃいけないのが,大変です。病気になったり,虫がついたりするのをふせぐのに注意が必要です。でも,11月にどんな花がさくかが楽しみだから,毎年育てています。
サルビア   去年の種をとっておいて,春になったら種まきをしました。 真っ赤な花びらは,さいたと思ったらすぐにつんでしまいます。そうすると,一斉に花びらがさいて,とってもきれいになります。11月まで楽しめる花です。
マリーゴールド   ちょっとにおいが鼻にきますが,この花の生命力は,とってもすばらしいです。ちょっとぐらいおれても,枯れないでしぶとく育っていきます。 夏から秋の花だんになくてはならない花ですよね。
ジニア   今年初めてちょうせんしてみました。 苗が育ってしまえば,次から次に「ぶんけつ」していき,それぞれに小さな花をつけます。 夏に水を切ると大変。すぐにも枯れてしまいそうです。 鉢やプランターより,花だんに植えるとボリュームが出てきます。
クッションマム   キクの仲間なのですが,背丈が低く,ボールのような丸い形になり,一面に花をつけます。9月から花をつけ,10月までずっと多彩な花がさきつづけています。 ただし,虫に弱いため,2週に一度は殺虫剤をかけてあげないといけません。
ペチュニア   一年中花を見ることのできる花の代表者です。 ここの季節に合っているのか,本当にすぐに育ちます。中輪の花びらは,学校によくマッチしています。 ただ,ハダニが育ちやすいため,殺菌剤や農薬をかけてやらなくてはなりません。
ダリア   ダリアといったら球根が頭に浮かぶでしょう。 でも,最近は種から育てることができます。とても丈夫にそだつのですが,ときには肥料をあげなくてはなりません。 夏の猛暑の中でも生き続けた素晴らしい生命力のもちぬしです。
センニチコウ   ひょろひょろとしているからちゃんと育つか心配していました。 でも,夏になると次々に赤い花をつけました。 愛らしい花びらが花だん一面に広がるのは,見ている人の心をなごませます。
アゲラタム   アザミといった方が良いかもしれませんね。 雑草のごとく,非常にたくましく育ちます。花だんで育てると,葉っぱが食べられそうなくらいになります。 ただ,根がかなり密集するため,鉢やプランターなどには不向きです。
ポーチュラカ   夏花の定番。 ただし,種は売っていませんでした。 それで,去年育てたプランターをそのままの状態で越冬させ,春先にのびてきた花を移植しました。 ただ,花開くまでは,雑草の「スベリヒユ」との区別が難しいです。
インパチェンス    夏の強い日差しに耐えられなく,ついには日陰に行ってしまいました。 でも,鉢に移植すると丸い形で花がつき,なかなかゴージャスになります。 ただ,虫と病気が大敵。 
マツバボタン    去年の落し種から発芽した苗をポットで育て,それを再び移植しました。 地をはうように生長するため,グランドカバーにはもってこいの花です。 
メランポディウム   花だんで育ててみたところ,とっても大きく,まあるく生長しました。 思ったよりも背丈があり,はく力がでます。 できることなら,フェンスの近くに植えたい花です。


サイネリア  分校で毎年育てている花です。 特に,3月末の修了式や4月の入学式に,会場を飾るにふさわしい花です。球状に花がつくので,とてもボリュームがあります。
 育て方として,9月に種をまき,10月にポット移植をし,11月に鉢あげをします。その間,水の管理や防病の世話が必要となります。目と手を多く必要とする花ですが,教室のテラスに置くと,毎日子ども達が管理できます。子どもの「命を大切にしよう」という教育のために,もってこいの種類と言えるのではないでしょうか。
サクラソウ  昨年の枯れた花をプランター(土の入った)の中につっこんでおきます。日陰の涼しい保管しておければ最高です。そして,8月末から水をかけると,小さい双葉が出てきます。それを鉢などに定植してあげると,修了式や卒業式の飾り花とも言えます 
パンジー  春の定番と言えるパンジー。長い冬を過ごした花だけに,暖かくなると一斉につぼみを開きます。色とりどりありますが,花壇はもちろん,鉢やプランターにしても最高です。飾る花と同時に香を楽しめる花でもあります。
ビオラ  パンジーに比べるとやや細身のビオラ。花びらも小さいですが,たくさんの花がつき,可憐な感じのする花です。
デージー  花壇に最適な花の代表選手です。株間20センチあけて植えても,春になると隣がくっつくほどになります。
リビングストンデージー  パステルカラーの色合いが売りの花です。晴れた日に一斉に花を広げると圧巻です。ただし,残念ながら曇りの日は閉じるため,室内での飾り花にはなり得ません。それに,花が枯れた後の始末はけっこうたいへんですよ。
ノースポール  春の定番の白くボリュームのある花です。直径30センチにはなりますので,花壇には最適。ただし,白色しかないため,赤や青,黄色などの他の色の花との組み合わせが大切です。
キンギョソウ   左の写真では,まだ(4月)花をつけていません。5月が見頃になります。その時にまたお知らせします。
キンセンカ  キンセンカは,今年はダイダイ色一色を選びました。適度な高さとボリュームになるようにするには,何種類かのキンセンカを植えてみることも大切ですね。
セキチク  残念ながらまだ蕾の状態です。今年は,「五寸セキチク」を植えてみました。本当に10センチちょっとの高さとなりました。 これから赤い花が開いていくのかと思うと,楽しみのもてる花となりました。
ネモフィラ  プランター(65センチ)に3株植えると,見事に大きく成長します。日当たりの良い乾燥した所を選びます。ただし,風に弱いため,軒下が向いているでしょう。




 ぼくたちは,分校で育てた花の苗を,たくさんの人に配っているんだ。 分校にしていただいているたくさんの方のご好意に対してのお礼としてプレゼントしているよ。もちろん,お家にも持ち帰って,お家の人といっしょに花壇や鉢に植えているんだ。もらってくれたとき,にっこりと笑顔になって「ありがとう。だいじに育てるよ。」と言われると,もう最高にうれしいよ。