弥五郎どんは宮崎県南部から鹿児島県にかけて伝わる民話の主人公です。山に腰掛けて海で顔を洗うほどの大男で、恐ろしげな顔つきにもかかわらず、いたずらやとんちが好きなおもしろい人物として語られています。宮崎県内には弥五郎どんにちなんだ地名も多く残されていて、祭りのシンボルになっている弥五郎どん人形は、昔九州南部にいた隼人族の首長がモデルになったとも言われているそうです。いずれにせよ、弥五郎どんは語り継がれ、大人（おおひと）伝説として人々に親しまれています。