みやざきひむか学
ホームふるさとみやざきを愛した人々安井息軒(小学生向き)どんな人だったんだろう
どんな人だったんだろう

イメージ 兄と畑に向かう途中にも読書学問に対する姿勢

 幼い頃からの息軒は3つ年上の兄と大変仲がよく、毎朝、畑に出かける時もくわを片手にかつぎ、本を読みながら歩いていたそうです。
 息軒は家にある本をほとんど読んでしまい、よその家に本があると聞けば、夜だろうが借りてきては読みふけっていました。

 このように勉強に打ち込む姿勢は一生変わることはありませんでした。




ちゅうへいまめ

※息軒は幼少のころ仲平と呼ばれていました。

 若いころ、大阪で勉強していたときのことです。『父からもらった十両の金も日に日に少なくなりました。そこで、おかず代を節約しようと決心しました。いろいろ考えたすえ、大豆を買い、これをしょうゆと塩で煮つめておいて、三度のご飯のおかずにして食べることにしました。おかず作りにかかる時間とお金を少しでもはぶき、その分を勉強のために使いたいと考えていたからでした。塩としょう油の味付けでは大変からいものでしたが、栄養もあり、くされにくいので、保存食にもなりました。仲平は、外出して食事の時間になっても食堂でごちそうを食べるというようなぜいたくをせず、必ず家に帰って、大豆のおかずで食事をしました。大阪に出て勉強した3年間というもの、このからく煮た大豆だけをおかずにして食事をとっていました。
 藩のやしきでは、いつしかそのことが伝わって、しょう油で煮しめた大豆を、だれということなく、「仲平豆」と呼ぶようになりました』

(『郷土の偉人 安井息軒』清武町教育委員会平成2年版より)



さんけいの教え

 安井息軒の、教育や学問に対する考え方。

一日のけいはあさにあり 一年のけいは春(元旦)にあり 一生のけいはしょうそう(少年時代)にあり

 つまり、何事も初めが大事であるという考え方をもとにして、「今日という日は二度ともどらない。だから、一日一日を、その時その時を大切にしっかり勉強しなさい」という教えです。

 


 
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