2階(かい)の部屋でおそくまであかりがついているので、母親が行ってみると、勇吉が広い紙を広げ三角定規やコンパスで製図(せいず)をしています。
びっくりした母親が、
「何ですかそれは、そのようなことはよして、勉強するなら書物を読みなさい。」 と注意すると、勇吉は、
「これは、重要な機械の設計図です。これからは機械の世の中になるのです。」とはっきり言ったそうです。
このあと、ブリキ製でしたが、蒸気機関付きの精米機を作り上げ、家族や周囲の人たちを感心させたそうです。

勇吉は、空を飛びたいという夢(ゆめ)を実現(じつげん)するために、あきらめることなくいろいろなことに挑戦(ちょうせん)しました。
高いお金で飛行機(ひこうき)を借(か)りて、飛ぶ練習を始めましたが、なかなか飛びませんでした。
しかし、いろいろと工夫をして、ついに「空中 の人」となったのです。
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