三戸先生は京都大学のサルの研究に役立てるためにサルたちの戸籍(こせき)台帳を四十年以上にもわたって作ってこられた方です。
今でも幸島の近くにある「幸島自然苑(しぜんえん)」で積極的に活動を続けておられます。 |
三戸先生のお話 |
私の父は、幸島のサルを天然記念物にするための運動をしたり、畑で作ったイモやムギを持っていったりしてサルを大切にしていました。
今までサルたちと共に過ごしてきて、心に残っていることは、一番ボスが老いてしまい、目が見えなくなった後も群れの中で大切に守られ、最後まで一番ボスとして尊敬されていたことです。
また、母ザルが生まれて間もなく亡くなってしまった子ザルを2ヶ月以上も抱き抱え、片時も自分のそばから離さなかった様子を今でもはっきりと覚えています。
サルたちの世話をしていて辛いと思ったことは一度もありません。
亡くなった赤ちゃんザルを抱き抱える母ザル。赤ちゃんザルはミイラ化してしまっています。 |
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