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太陽がいっぱいみやざき
大地に遊ぶ動物たち
御池野鳥の森の鳥たち
ヤイロチョウ
わが国の中部以南に5月中旬、渡来(とらい)する夏鳥(なつどり)です。確実(かくじつ)な渡来地は少なく、その代表的なのが高知県、宮崎県です。数も少なく、環境庁が絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)に指定しているほどです。
林床部(りんしょうぶ)のミミズをえさにすることから、ふわふわとスポンジのように林床部のよく発達した深い照葉樹(しょうようじゅ)の森に生息(せいそく)します。
行縢山(むかばきやま)、宮崎市高岡町高房台、綾町川中、加世田渓谷、御池野鳥の森などで記録があり、御池では繁殖(はんしょく)も確認されています。
くちばしのちがいこそあれ、体形や色はカワセミによく似ています。
茶、黒、黄、緑、白、赤、桃、コバルトブルーと名前の通り派手(はで)な色をしています。渡来して日数が経つにつれてだんだんと下の枝で「ホヘン・ホヘン」と実に大きな声で鳴きます。「シロペン・クロペン」とか「ポポピー・ポポピー」と聞こえます。警戒音(けいかいおん)なのでしょうか、「グーグー」という声を出すこともあります。
(『宮崎の野鳥』宮崎県環境保健部編 日本野鳥の会宮崎県支部発行より)
※絶滅危惧種:ほろびていなくなってしまう心配のあるしゅるいのこと
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