みやざきひむか学
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オオルリ

写真 オオルリ  4月はじめに渡来(とらい)する夏鳥(なつどり)です。スズメより少し大きく、ヒタキの仲間らしくクリッとした目が印象的です。
 もちろん、雄の金属光沢(こうたく)のルリ色の背面が名前の由来です。
 ウグイス・コマドリとともに、日本三鳴鳥といわれます。
 よく鳴くので、鳥かごで飼う人がいますが、これはしてはならないことです。風かおる五月、新緑がまぶしい渓流沿いでオオルリがさえずります。たいてい、木のてっぺんか、周囲がよく見える場所で鳴きます。「ピールリ・ポールリ」など複雑ですが、美しい鳴き声です。キビタキの声によく似ていますが、オオルリの声は「ジジッ」というだく音がおしまいによくはいります。
 えさは昆虫で、とまり木からパッと飛びたち、飛んでいる虫をくちばしでとらえ、もとのえだにもどる動作は、ヒタキ類(るい)共通のものです。巣(す)は谷川ぞいのがけにコケを集めておわんがたにつくります。ジュウケイがオオルリの巣にたまごを産みつけることがあります。

■渡来(とらい:
 外国(がいこく)から海(うみ)をこえてわたってくること

■夏鳥(なつどり):
 渡り鳥(わたりどり)のうち、ある地方に春から初夏(しょか)のころ渡来(とらい)して繁殖(はんしょく)し、ひなを育てて秋に再び温暖な越冬地に去るもの。
 日本ではツバメ・ホトトギス・カッコウなど。
(『宮崎の野鳥』宮崎県環境保健部編 日本野鳥の会宮崎県支部発行より)

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