みやざきひむか学
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ちガメが海に帰っていく

写真 ちガメ  120個の卵は、太陽と砂地の地熱とによって温められ、約2ヶ月で6pほどの稚ガメが生まれます。
 生まれたばかりの稚ガメは、明け方になると、光っている海に向かって自力で帰っていきます。
 何とも不思議なことに、稚ガメには、陸地が黒く、海はきらきら光って見えるようです。
 

 稚ガメのオス、メスは親ガメが掘った砂の中の温度で決まるようです。

  ● 砂の中の温度が32度ぐらいの時、メスが多い。
  ● 30度ぐらいの時、オスとメスが半々。
  ● 28度ぐらいの時、オスが多い。

2アカウミガメの産卵地イメージ 産卵地
  宮崎市・宮崎市佐土原町・新富町・高鍋町・日南市・延岡市の海岸とアカウミガメが県の天然記念物として指定され、保護されています。その指定されている砂浜の長さは、28.2qにも及びます。卵をとったり、ウミガメをいじめたりしてはいけません。
  


アカウミガメの産卵に適した環境は、
 ● 十分な広さのある砂浜で、砂粒が適度な大きさであること。
 ● その沖合にカメのえさとなる生物の豊富な岩場があること。
 ● ゴミなどが漂着していないこと。
 ● 人間や野犬など産卵の妨げになる生き物が少ないこと。
などといわれています。

3アカウミガメの保護       

アカウミガメ博士
宮崎野生生物研究会のたけした先生のお話
 


  今から約2億年前、ウミガメの種類は200種類ほどでした。 けれども今は、7種類しか残っていません。その中の5種類が日本近海にやってきます。宮崎県には、毎年アカウミガメが上陸しています。
  アカウミガメにとって、「宮崎県の海岸はふるさと」と考えてもいいでしょう。
 また、アカウミガメが上陸できるということは、宮崎県には、きれいな自然がまだまだ残っているということです。
 美しい砂浜だけに上陸するアカウミガメなので、私たち人間には、自然を壊さないようにする心遣(こころづか)いが必要ですね。

 海岸の清掃活動に取り組んでいる子どもたちもいます。
  みなさんにできることを、みなさん一人一人が考えて実行してください。

 
 

写真 海岸に流れ着いたゴミ 写真 わだちにはまって横切れない子ガメ

 海岸に流れ着いたゴミや自動車の通ったタイヤのあとは、稚ガメを海に帰れなくしてしまいます。また、ビニール袋をクラゲと間違えて食べて、死んでしまう親ガメもいます。


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