アユは、川の中で自分のなわばりをもち、その中に入ってきたアユを追いはらおうとします。その習性(しゅうせい)を利用した漁法が、「友づり」です。おとりのアユにつり針をつけて川の中を泳がせると、前からいたアユは自分のなわばりに入ってきたおとりのアユを追いはらおうとして針にひっかかります。 このほかにも、あみを使う方法や「チョップンがけ」と言われるさおを使った漁法など様々な方法があります。 これらのアユ漁は、6月に解禁(かいきん)され、県内各河川で漁をするようすが見られます。 アユ漁は、そこに住む人々の長い経験をもとにして、その場所にあったよりよい漁法や道具が作られてきました。 今、宮崎でおいしいアユが食べられるのは、多くの人々の知恵と努力があったからだと言えるでしょう。