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宮崎大学の岩本実名誉教授による宮崎県の方言区画は、下図のとおりです。宮崎の方言は、日向方言と諸県方言の2つにわかれます。さらに、日向方言は、北部、中部、南部の3つに分類されています。 |
〜概 略〜 |
日向方言 |
1 北部 |
五ケ瀬町の大半には、熊本東部の方言が入っている。
高千穂町の大半と日之影町は、豊日系の日向方言。
椎葉村には熊本県南部方言が入っている。
延岡市北浦町には、豊前・豊後の方言の影響がみられる。 |
2 中部 |
場所による言語差が少ない。鹿児島や熊本の影響が少ない。
西米良村には、熊本県南部方言が入っている。 |
3 南部 |
大勢が日向方言である。 |
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諸県方言 |
4 北諸 西諸 東諸 |
薩隅系の諸県方言である。小林市須木村は日向方言に近い。
東諸は、諸県方言と日向方言の中間地帯となっている。 |
「宮崎の方言」(国書刊行会 岩本実著) |

宮崎の方言は、江戸時代の歴史と大きく関わっています。
江戸時代には、宮崎全体を治める領主はいませんでした。江戸時代の各藩の領地と方言の分類地域を比較してみれば、その境界がほぼ一致していることが理解できるでしょう。
図1 宮崎県方言区画図
(岩本実氏の区画案を図式化したもの)

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図2 江戸時代の各藩及び天領の領域図
(「宮崎県史 近世下2」の3Pより)

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