本年度も,家庭と連携を図り,下がりつつある保護者の意識をさらに高めていくことと,児童の実態をより向上させていくことを目標としました。
 本年度5月,保護者を対象に家庭学習や家庭での読書の取組について意識調査や実態調査を行ったところ,全体的に見て,次のような傾向があることがわかりました。
☆ 親が子どもの勉強を見てあげるという習慣が付いている家庭は,比較的少ない。
☆ 「親子で一休さん」については,どの学年も実施している。親子で楽しんでいる家庭が全体の40%。最近は,「面倒くさい」答える家庭が増えてきた。また,学年が上がるにつれて出題が難しいという意見も聞かれた。
☆ 読み聞かせについては,実施している家庭は少ない。本を話題にしている家庭は半数見られる。
☆ ほとんどの家庭が読書の必要性を感じているが,家庭での実践にはなかなか結びつかないようだ。

 本校では,家庭との連携の方法として,「親子で一休さん」という,親子で問答しながら学習を進めていくというものを継続しています。
 この取組については,学級の実態に応じて,担任から出題のヒントを出したり,算数に限らず言葉や漢字などバリエーションをもたせたりして,取組に対する意欲が減衰しないようにしました。
 その結果,家庭によっては,原本のコピーを何枚もとって,自主的にいろいろな問題を出題しながら楽しんで取り組むところも見られるようになりました。
 また,「親子読書」も推進するようにしました。
 学校参観日で「親子読書」を取り上げ,読み聞かせをし合ったり,一緒に本を選んだりして,読書に対する興味・関心を親子でもってもらうようにしました。
 その結果,学校図書館を利用する児童が増えただけでなく,親子で市立図書館を訪れ,一緒に本を選ぶといった姿が見られるようになりました。