自国文化や伝統を理解し尊重する態度の育成と「さいと学」


自国文化や伝統を理解する拠所となるのが、【図1】のように地域だと捉えています。
自分の生まれ育った地域、自分との関係がある地域の風土や歴史、産業を理解することで、他地域との比較ができます。比較することで他地域の理解は深まり、他地域を理解することは日本の各地域の文化や伝統の理解につながります。その理解は、自国を尊重する態度の育成につながると捉えています。
その核となる部分(拠所)が地域学としてのさいと学です。

児童・生徒は、自分の生まれ育った西都市の文化や伝統について、自然・歴史・産業を学ぶことによって理解を深め、その理解を拠所とし、他地域の自然・歴史・産業と比較することで、自分たちのふるさと西都市についての考えが深まり、他地域も含めて、日本の良さや課題について考える素地をつくることができます。

このように、地域文化や伝統を理解することから始まり、その理解が同心円状に他地域・自国・異国へと拡がり、また拠所の地域に戻るという過程を繰り返すことで、自国や異国を尊重する態度が育つのではないでしょうか。


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