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日南農林便り(8月)

 閉校に向けての準備状況や、最後の生徒たちの活動について紹介をしていきます。

8月30日:「見えない・見えにくい人の生活体験教室」

 夏休みももう終わりに近づいた今月27日(金)に福祉科の生徒数名が県立明星視覚支援学校で行われた「見えない・見えにくい人の生活体験教室」に参加をしました。

 午前中は点字・弱視の体験が行われました。生徒たちは学校の授業で点字については学んでいましたが、弱視マスクをつけて点字に触れるというのは初めてだったようで、その点字が何を表わしているのかを当てるのに苦労していました。

 弱視体験も、歩行体験を含め擬似的になって動いてみると、いかに日常の生活を送るのが大変であり、道路などによくみられる点字ブロックが重要なものであるのかを生徒たちは身をもって体験したようです。

 午後は視覚障害者向けのスポーツとして代表的な『フロアバレーボール』の体験が行われました。 生徒にとって初めての体験する競技なので最初は戸惑っている様子でしたが、時間がたつにつれコツをつかみだすと、スムーズにゲームを行えるようになり、楽しんでいました。

 将来福祉の仕事に就くことを目標としている生徒にとっては、今回の体験は非常に有意義なものになったようです。

 

8月26日:閉校に向けて

  8月14日の宮崎日日新聞に日南農林高等学校、日南工業高等学校、日南振徳商業高等学校の三校の閉校行事のお知らせが掲載されました。 これを見るといよいよ来年の3月に閉校をするという実感を改めて持つと共に、3月に終わってしまうという寂しい気持ちも出てきます。

 夏休み中、熱いなかの片づけは本当に大変な作業でしたが、職員だけでなく生徒たちも片付けに汗を流した結果、多くの学校の備品を整理、移管することができました。

 2学期ももうすぐ始まり、多くの行事が行われますが、どれも日南農林最後の活動となるため、一つ一つの行事を最高の形で行い、閉校を迎えることができればと思います。

 

8月2日:稲刈り開始

 8月に入り早速稲刈りが始まりました。

 今日の最高気温は33度と熱い日が続いていますが、幸い風が吹いていたので実際に作業を行っている先生は「風が吹かないよりかは幾分はいいよ」とのことでした。

 実習として参加している生徒も、慣れないトラクターやコンバインの操作を担当の先生から説明を聞きながらこわごわと運転をしています。時々操作を誤り、 あわや稲を踏みかける場面もありましたが途中からは危なげなく作業をこなしていました。

 今日だけでは終わらずあと2、3日はかかるとのことでしたが、おいしい新米が食べられるようになるのももうすぐのようです。

 

7月31日〜8月1日:高文祭会場設営

 本日から5日まで全国高総文祭が行われます。それに先立ち、日南農林高校の生徒と先生方は将棋の会場である「ホテルシーズン日南」の設営を行いました。

 この日も気温が高く、外で作業を行うのは大変でしたが、生徒たちは汗をびっしょりかきながらも、この日のために育ててきたサルビアのプランターを協力して会場に設置をしていきました。

 また、プランターには水をかけなければしおれてしまうため、数日は毎日水やりの作業もあるようです。

 口蹄疫の問題により、高総文祭開催そのものが危ぶまれましたが、何とか開催されることとなり、生徒たちも今まで準備してきたことが無駄にならなかったとホッとしている様子でした。

 この暑い中生徒も先生方も本当にお疲れ様でした。