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日南農林便り(9月)

 閉校に向けての準備状況や、最後の生徒たちの活動について紹介をしていきます。

9月24日:伐採見学会

 秋晴れで気温もようやく落ち着いてきました。本日、森林科学科の生徒達は、日南市風田にある東郷演習林にバスで行き、「森林教室・伐採見学会」を受講しました。

 東郷演習林は、現在の日南農林高等学校となった昭和42年から、林業科(当時)の演習林としている山林です。県道から徒歩で20分ほど歩くと、樹齢約50年の杉の大木群が出現します。 広場には、現在の農林高校が統合された当時に、林業科の職員だった先生方の名前が刻まれた記念碑があります。本県林業界に多くの先輩たちを輩出している本校林業科(現森林科学科)の歴史に思いを馳せながら、記念碑の前で記念撮影を行いました。

 「森林教室」では、県の森林環境課、林業普及指導担当の方から、「葉枯らし材と森林の働き」について講義を受けました。 葉枯らし材とは、伐倒後すぐに運ぶのではなく、山林に数ヶ月置いた状態で水分量を約50%まで下げてから加工した材木です。そうすることで、質の高い材木になるということでした。

 「伐採見学会」では、南那珂森林組合の方々の大径材(直径50cm以上の木)の伐採と葉枯らし作業の見学を行いました。一行程ずつ解説しながら丁寧に指導してくださいました。生徒たちも初めて見る大木の伐倒作業に、真剣に目を見開いて参加していました。 夏休みに実施した校外研修でもお世話になった森林組合の皆さんでしたが、連携の取れた熟練の技を見せていただき、直径60pほどの大木を、木と木の間にぶつからないように見事に伐倒されたとき、拍手喝采でした。

 11月末〜12月には、2回目の森林教室を実施します。葉枯らし後の作業を研修します。県の森林整備課、環境森林課、南那珂農林振興局、南那珂森林組合の皆様、本当にお世話になりました。農林高校最後の年に、思い出に残るよい経験となりました。

 

9月16日:就職試験開始

 いよいよ、高校生に対する就職試験の解禁日を迎えました。

 そこで本日は、1時間を使い全生徒が各担当の先生のもとで面接の練習を行いました。生徒たちは真剣に質問への受け答えを行い、改善すべき点はどこなのかを担当の先生より指導を受けていました。

 景気の状態が改善されない状態が続いているため、学校に届く求人数も前年よりもさらに減少しており、生徒たちにとっては厳しい状況にあります。

 

 

 

 しかし、厳しい就職状況ということを生徒たちもたびたび話として聞いているため、生徒たちも夏休み中も学校に出てきて面接や作文の練習、学科試験の勉強などを行ってきました。

 新学期になってからは試験の日が近づいてきたということもあり、就職・進学に対する意識がいっそう高まってきたようです。放課後も遅く残り、毎日先生の元を尋ねて面接の練習を受けたり、教室で勉強をしているなど一生懸命取り組んでいます。

 すでに解禁日当日から試験のある生徒もいましたが、今まで練習してきたことを信じてがんばってください。全員が、合格できることを祈っています。

 

9月14日:四度目の正直。航空写真撮影

 前回、9月3日に航空写真撮影に向けての準備を行っていますとの記事を掲載しましたが、結局予定されていた7日は悪天候となり、またも順延という結果になりました。

 さすがに3回目の延期となり、次回の予定とされた14日も直前までの天気予報では不安定な天気であると、また今回も延期になるかと思われました。しかし、当日は見事な秋晴れの空となり、絶好の写真撮影日和となりました。

 早速グラウンドに、全生徒・全職員が集合し、撮影予定となっている時間までに『実』の人文字を作るために立ち位置を確認したり、撮影されているときに手を振るといったことを確認し、練習を行いました。

 そしていよいよ、セスナ機が上空に現れました。生徒たちもしっかりと両手を上げて手を振り、5分間という長いようで短い時間でしたが、撮影は順調に行われました。

 本校は今年度閉校を迎えますが、今回の写真撮影が生徒たちの高校時代の大切な思い出のひとつとして残ってくれればと思います。

 

9月3日:航空写真撮影への準備

 本日は、9月7日に行われる航空写真撮影のための下準備作業が行われました。

 夢や希望を実らせたい!今年1年あるいは生涯において実り多き人生となるように、『実』の人文字を作り、それを航空写真で撮ってもらう予定です。

 もともとは、6月の下旬にその準備は行われていたのですが、天候不順による順延により、以前の準備の段階で埋め込んでいた竹で作っていた杭が雨によって腐食、破損、紛失していたため、今回再び一からやり直すことになったようです。

 今日も日南市は30度を超す暑さでしたが、森林科学科の生徒たちは、慎重に距離を測り、杭を一つ一つ打ち込み、ラインを引いていました。

 一度は天候不順で流れてしまったので、今度こそ今日の準備が無駄にならないよう晴れてくれることを望みます。熱いなか本当にお疲れ様でした。

 

8月31日〜9月1日:新学期スタート

 2学期がいよいよ始まりました。

 夏休みの間大きな事故やトラブルなどはなく、生徒たちが元気に登校をしてくる姿を見ると、やはり学校には生徒たちがいないと始まらないと感じました。

  学期の始まりに合わせ、地震が起きたとの設定で避難訓練を行いました。学期の始まりはやはり生徒も休み気分が抜けていないと感じることが多いのですが、やはり3年生はもうすぐ自分たちの進路を決める大事な時期であることを自覚しているためかスムーズに非難訓練を行うことができました。

 続いては大清掃です。休み明けで意外とごみやほこりがたまっており、また処分しなければならない物品も新しくたくさん出てきていたので、生徒たちも暑い中汗をかきながら清掃や処分場所への運搬を行っていました。

 新学期のスタートと同時に夏休み課題テストも行われました。夏休み中も課題や実習などが多くあり生徒たちも大変だったと思いますが、就職・進学試験が近付いているという自覚をもち、いつも以上に真剣にテストに取り組んでいる様子です。

 また、10月に体育大会を行うため、結団式も行われました。従来は3学科対抗で団編成を行うのですが、今年は一学年ということもあり、紫団と緑団の2団に分けて行われることになりました。団長・副団長・リーダーも選出され10月に行われる体育大会に向けての準備が少しずつ始まります。

 2学期は多くの行事が行われ、就職試験も始まるなど大変な時期ですが、事故がなく楽しく充実した学期になることを願います。