宮崎県南部では、昭和28年ごろコシヒカリが導入されて、夏と秋の2回収穫されていました。これがいわゆる2期作です。秋には台風銀座と言われるほど台風が来襲し、稲作にも大きな被害が続きました。そんな時、米の生産過剰から生産調整がはじまり、そのあおりをうけて、2期作のうち秋に収穫するのを切り捨てて夏の収穫だけが残り、収穫の早いコシヒカリの超早場米生産地が誕生したのです。宮崎県は早期水稲の発祥の地とも言われ、最も南にある串間市をはじめ、南那珂地方で超早場米が生産されています。
安全で、おいしい米を作るため、農薬の使用をできるだけ抑えています。また、時期をのがすと味が落ちるため適期に刈るようにしていますが、稲刈りの時期の雨には、苦労することが多くなります。 田んぼまでの道路は、車の交通量が多く、交通事故に十分な注意が必要です。また、空き缶や空きビンなどのゴミを田んぼに投げ捨てる人がおり、ゴミの取り除きと農作業時のけがの防止には苦労しています。
〔「みやざき」の農林水産業 平成13年3月 宮崎農林水産情報センターより〕
■新しい技術(ぎじゅつ)を取り入れたきゅうり