授業の工夫      
     

授業の工夫

本校では,算数の時間において,問題解決的な5段階の学習指導過程を設定しています。
それぞれの段階において,「数学的に考える力」を高めるために,
どのような指導方法を工夫できるか,次のように考えてみました。



題意を正確につかませるために・・・

☆ 問題提示の仕方を工夫する。(ストーリー化,絵図の活用,式から作問等)
☆ 問題場面の疑似体験をさせる。(行動や言動から,演算決定のポイントをつかむ。)
☆ 問題を細分化して,具体的につかませる。(アンダーラインや絵図化など)


一人一人が見通しをもてるように・・・

☆ まず一人でじっくり,いろいろな視点から解決(答え,方法)の方向を考えさせる。
☆ 必要な子には,ヒントを与えたり,個別指導を行ったりする。
☆ 解決につながるようなシュミレーションを見せる。(コンピュータの活用)
調

自分の考えをもてるように・・・

☆ 内的及び外的な算数的活動を重視する。(具体物操作や作図,思考活動等)
☆ グループ(ペア)解決の設置(解決方法別,共同作業等)
☆ 自分の考えを,自分なりの言葉で表させる。(説明マニュアルの活用)


よりよい考えに結びつけるために・・・

☆ 話合い活動の設置(ペア学習,話合いマニュアルの活用等)
☆ 「はかせだべ」など,再考の際の視点となるものを活用させる。



自分の考えを確固たるものにするために・・・

☆ 自分の考えのまとめ方の工夫(一人で,みんなで,先生と)
☆ 自分なりの言葉でまとめる。(ふり返りカードの活用)


子どもたちの実態から考える指導の重点

1 下学年では・・・
  特に,問題の意味を正確につかめることに重点を置こう!!
具体物操作を用いて題意を「つかむ」


2 上学年では・・・
  特に,数の仕組みやその大きさ,計算の過程を見通し,考える(調べる)ことに重点を置こう。
  最高学年ではさらに,再考の視点を与え,考えをふかめさせることに重点を置こう。
個人で見通しから全体での見通しへ 自分の考えをノートに書く ペア学習で友達と話し合う