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日南農林便り(11月)

 閉校に向けての準備状況や、最後の生徒たちの活動について紹介をしていきます。

11月15日:日南市役所での販売実習

 本日は、生物工学科の作物野菜班の7名の生徒が日南市役所の玄関周辺で、校外販売実習を行いました。

 

 7月にもゴールドラッシュと呼ばれる品種のスイートコーンの販売実習をしていたので、今日の販売実習はお客様との販売を通じてのコミュニケーションがスムーズに行われていました。

 

 

 今回販売した野菜は、生徒たちが育てた白菜、キャベツ、ブロッコリーの3種類です。8月に種まきを行い、黒ポットで苗を育て、9月に畑への定植を行いました。その後も、施肥や除草・土寄せ、病害虫から守るための予防を行ったりと管理も大変だったようです。

 その甲斐あって、お客様に自信を持って販売できる立派な野菜が出来上がりました。

 

 どの野菜も大きく、立派な形で、すべて100円という安価な値段で販売したので、12時から販売を行いましたが30分足らずですべての野菜が売切れてしまいました。

 

 

 生徒たちも、自分たちが精魂こめて育てた野菜をうれしそうに買って行って下さるお客様の姿を見て、頑張ってよかったと感じることが出来たようです。

 

11月11日:『春日祭』本番

 いよいよ『春日祭』当日となりました。平日にもかかわらず、多くの保護者の方々に参観していただきました。

 生徒たちもいよいよ本番ということに加え、保護者や来賓の方もいらっしゃるということで、昨日のリハーサルよりも硬くなっているようにも見えました。しかし、始まってしばらくすると、練習のとき以上に表情が豊かになり、声も通るようになるなど、どのクラスも昨日のリハーサル以上の出来映えだったと思います。

 

 最初の舞台発表は、森林科学科でNHKのど自慢のアレンジ、「NHK(農林ハートフル感謝祭)のど自慢大会」が行われました。練習してきた歌や踊りを存分に披露し、大いに盛り上げてくれました。

 

 

 続いての舞台発表は福祉科で、芥川龍之介の代表作のひとつ「杜子春」の劇を行いました。ただ劇を行うのではなく、途中で全員参加のダンスを行うなど、結束力の強い福祉科らしさを見せてくれました。

 

 

 最後の舞台発表は生物工学科で、「鶴の恩返し」のアレンジで「豚の恩返し」という題の劇を行いました。有名な昔話をいろいろと混ぜたとてもユニークなもので、大きな笑いを誘っていました。

 

 

 午後の発表は、個人発表から始まりました。まだ結成してから半年しかたっていないバンドとのことでしたが、堂々と演奏を行いました。また、スペシャルゲストとして校長先生をはじめ、数人の先生方が参加され、生徒たちをさらに盛り上げてくれました。

 

 最後に芸術鑑賞として、「財団法人 全国ろうあ連盟」の創立60周年記念として作られた映画、『ゆずり葉〜君もまた次の君へ〜』の鑑賞が行われました。 『人情あふれる東京の下町を舞台に、もうひとつの美しい言葉・手話で織り成す、いくつもの世代をつなぐハートフル・ストーリー』とのことで、非常に感動できる映画でした。

 最後の春日祭のスローガン「Keep your smile 〜ありがとう114年〜」。そのスローガンのとおり、生徒たちは満面の笑顔で、見に来てくださった方々感謝の気持ちを伝えることが出来たと思います。 

 最後に、今回の春日祭の中心的な役割を果たされた一人の先生の思いを載せたいと思います。 

 
 実行委員を始め、多くの方々に支えられながら、盛大に挙行することができ、ありがとうございました。

 思い起こせばこの学校に着任した8年前からずっと、生徒と一緒に時代にあった作品を作ってきたと、しみじみ感じています。覚えていますか?「ぼくが生まれた日」「ブラックジャック」「ガッキーズ」「遠い放課後」など演劇に映画にいろいろと挑戦してきましたね。

 今年で最後になるので、みんなで完全燃焼したいという思いがあり、自分の中に芽生えていたものすべてを生徒に伝えたような気がします。

 また、来賓者や保護者からのアンケートも、心温まるメッセージを紙いっぱい書いていただき、本当に嬉しかったです。この気持ちは、自分の大好きなコブクロのコンサートアンケートを見る感じと一緒だろうと、一人喜びました。

 「どれだけ生徒の人生に関われただろうか!」「どれだけの感動を与えられただろうか?」文化祭を振り返ったとき、徐々に響いてくれると信じています。

 

11月10日:『春日祭』リハーサル

 いよいよ、本番の会場である『南郷ハートフルセンター』に集合して、最後の舞台発表の確認を行いました。

 

 舞台で立つ場所の確認、大道具・小道具の設置場所、音響や背景を使う場面の確認などはもちろん、演技や声がきちんと届いているのかなど、真剣に自分の役割を確認していました。

 

 

 立派な舞台と設備の中で動くのは緊張するのか、舞台に上がってしばらくは各クラスともやや動きに硬さがありましたが、最後のほうでは練習の成果を発揮できていたようです。

 

 

 明日はいよいよ本番です。決して『あのときにああすればよかった…』といった後悔を残さないように、自分のもつ力を最大限に発揮してください。

 

 

11月4日:『春日祭』まであと1週間

 『春日祭』まであと1週間となりました。

 農林高校最後の文化祭ということもあり、生徒たちは体育祭のときと同様にいつも以上にやる気を見せているようです。各クラスとも放課後遅くまで残って、舞台発表の練習や道具の準備に取り組んでいます。

 

 各クラスとも面白い発表を行うようです。生物工学科は昔話『鶴の恩返し』の劇を行うようですが、どうやらそのまま演じるのではなく、いろいろな物語を組み合わせたアレンジ劇を行う予定のようです。

 

 

 森林科学科は毎週日曜日に放送される「NHKのど自慢」をアレンジして、本当ののど自慢大会と同じような流れで歌やダンスを披露する予定のようです。

 

 

 福祉科は、芥川龍之介の代表作のひとつ「杜子春」を行う予定のようです。ただ、福祉科は放課後課外のため、練習時間が少ないようですが、クラスの一人ひとりが自分の仕事をテキパキとこなしています。

 

 体育大会からあまり日数がたっていないので、クラスのまとまりも非常に良いようです。当日のすばらしい発表を期待したいと思います。  

 

11月1日:いよいよ11月です

 日脚も早くなり、いよいよ冬の季節の到来が迫ってきているように感じます。

 

 月に一度の全校集会が行われました。ちょうど1週間前に体育大会が終わり、10日後には文化祭が控えているなど行事が目白押しです。行事に力を入れることも大事なことですが、勉学のほうはどうでしょうか?

 

 10月に行われた中間テストの結果は全体的に見てあまり芳しいとはいえなかったようです。もちろん、就職・進学試験などで大変だったかもしれませんし、行事の準備に熱中しすぎたのかもしれません。

 校長先生のお話の中で、以前紹介した剣豪宮本武蔵の言葉『千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とす。』を引用し、生徒の本業はあくまで勉学であること。そして、日々の積み重ねこそが大事だということを改めてお話になりました。

 生徒たちにはかなり厳しい話になったかもしれませんが、一方で嬉しい報告もありました。  現在宮崎で走っている観光特急「海幸山幸」の1周年にあわせて、草花専攻生7名が駅の環境美化に貢献したということで表彰を受けました。生徒たちの頑張りがこのように評価されるのはやはり嬉しいものです。

 今月末には期末テストが控えています。もう一度、日々の勉強を見直し、期末テストには自信を持って望めることが出来るようにがんばっ てほしいと思います。