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日南農林便り(12月)

 閉校に向けての準備状況や、最後の生徒たちの活動について紹介をしていきます。

12月22日:OBと語る会 

 本日は、飫肥農学校から現在にいたるまでの先輩方から直接話を聞く「OBと語る会」が行われました。

 最初の基調講演は、今年88歳を迎えられた飫肥農学校OBの方でした。

 現在の農業学校は作物や野菜、畜産など分野ごとに学科が分かれていることが多いですが、その当時の農学校は農業や林業に関することはすべて行ったとのことでした。そのため、農学校を卒業すると、就職は引く手あまただったそうです。農学校の思い出はもちろん、職業に対する意識などについても語ってくださいました。

 

 後半は、グループ別に分かれてOBの方々とのディスカッションが行われました。

 

 地元で農業、林業、福祉等に関連する職業で活躍されている本校OBの方々を囲み、職業観や体験談を聞き、その仕事や社会に出てからの心構えについて生徒たちはいろいろと質問をしていました。

 

12月21日:薬物乱用防止教室 

 本日は日南保健所より講師を招き、薬物乱用防止教室が開かれました。

 

 薬物に関する法律や、薬物の種類、服用することによる依存の怖さなどをこと細かく話してくださいました。

 また、薬物はニュースなどでは良く効きますが、遠い世界のことと思いがちです。しかし、宮崎でも平成21年には71件の覚せい剤により検挙された事犯があったようです。

 

 生徒の感想の中にも、「薬物は都会にあるものだと思っていましたが、宮崎でも出回っていることを知らなかったので身近にあるものだと思いました。」とありました。

 高校を卒業し、進学・就職と新たな道を進み人間関係も広がっていきます。当然、誘惑や勧誘も多くなると予想されます。大事なことはきちんと断ることだということを、改めて感じてくれたのではないかと思います。

12月20日:クラスマッチ 

 本日も肌寒い一日となりましたが、生徒たちも楽しみにしていたクラスマッチが実施されました。

 

 人数が少ないため、実施できる競技も限られていましたが、午前中を使ってバレーボールとドッジボールを行うことになりました。

 バレーボールは9人制で行われました。最初はコートに人数が多いためか、お互いに譲り合いすぎてボールを落としてしまう場面も見受けられましたが、最後はアタックを決めだすなどチームワークのよさを見せてくれました。

 

 ドッジボールでは男子生徒は利き手を使っての投球が禁止されていたので、相手に当てるのに苦戦していただけではなく、女子生徒から思いっきり狙われている場面もありました。

 また途中では、焼き芋も振舞われ、寒い風の中おいしそうに食べていました。

 

 結果は、バレーボールは生物工学科、ドッジボールでは森林科学科がそれぞれ優勝しました。おめでとうございます。

 

 

12月17日:ミニ即売会そして閉校記念講演会 

 本日は10時より、最後の即売会を実施しました。前日が大変寒かったので、心配しましたが、当日は、暖かいすばらしい天気となりました。

 

 始まる30分前までは、4〜5人ほどのお客様しかいらっしゃらなかったため、人数が本当に集まるかどうか非常に不安になりました。

 しかし、農林の伝統の力が発揮されたのか、次々とお客様が来校され、開始前には200人前後の地域の方々が詰め掛けてくださいました。

 

 ポンカン・もち米・人参・大根・味噌・羊羹・マドレーヌ・シクラメン・しいたけ・サトイモなど、生徒が1年間大切に育てた農産物や加工品を販売したのですが、すべて完売でした。

 また、お客様には、不要図書を無料配布したり、焼き芋を食べていただき、十分に楽しんでもらえたと思います。

 

 地域の方々に、今までの「感謝と恩返し」が少しでも得きればという思いで行った販売会でしたが、無事成功に終わることが出来ました。

 

 また、福祉科の生徒たちは即売会に参加せず、1ヵ月後に迫った介護福祉士国家試験に向けての対策に真剣に取り組みました。

 

 

 

 午後からは、日本人初の宇宙飛行士であり、ジャーナリストでもある秋山豊寛先生による講演会が行われました。

   先端の科学技術とバランスをとりながら様々な生命を育んでいる地球を大切にしていくこと、生命の糧を得る以外にも、自然環境を保持していく機能を果たす農業の重要性などを話してくださいました。

 

   そして、114年の歴史の幕は閉じても、そこで培われたものを生徒の皆さんによって受け継ぎ発展させてほしいというメッセージなど、内容が盛りだくさんの講演となり、生徒だけでなく、職員や保護者、同窓会の方々も感銘を受けました。

 

12月16日:ミニ即売会前日準備 

 本日は最後の即売会に向けての準備を行いました。

 

 今年は生徒の人数も少なく、販売できる量や種類が限られたため、設営されたテントもいつもの半分程の数でした。

 

 

 非常に寒い日となり、準備に当たっている生徒たちも「寒い、寒い」と震えていましたが、最後の準備のために一日中それぞれの実習に没頭していました。

 

 

 明日はいよいよ即売会当日です。生徒たちが心をこめて準備してきたものが、たくさん売れることを期待したいと思います。

12月10日:退職互助会園芸教室

 本日は宮崎県教職員退職互助会の皆さんが来られ、草花を素材に「園芸教室」が催されました。

 

 受講生20人の募集だったのですが、23名の方に参加していただき、本校最後の園芸教室は活気のある中で行われました。シクラメンやパンジー、ビオラなどの草花を用いて丸プランターに寄せ植えを行ったのですが、今回は本校の草花班の生徒7名がアシスタントとして参加してくれました。

 

 生徒たちが、お孫さんと一緒くらいの年齢の方もいらっしゃったようで、受講生の皆さんの笑顔が多く見られたような気がします。

 

 

12月6日:フェニックス自然動物園へ遠足

 本日はフェニックス自然動物園への遠足です。幸いにも天候がよく、生徒たちも以前から首を長くして楽しみにしていました。

 

 一時間半ほどバスで移動し、ようやく到着しました。園内で説明を受けた後、生徒たちは自分の見たい動物の元へ移動を始めました。

 

 

 

 今年は口蹄疫の発生により動物園もしばらくの間休園になっていましたが、現在は開園されこの日もたくさんの動物が私たちを迎えてくれました。みんなゾウやチンパンジー、フラミンゴのショーなどを目を輝かせて見ていました。

 

 また、敷地内にある遊園地ゾーンでは様々な乗り物があり、生徒だけでなく先生たちも一緒になって楽しんでいました。

 

 最後に、動物園名物のアジアゾウ「みどり」との記念撮影会をおこないました。ゾウというと立っている姿を良く思い浮かべますが、今日は座っている姿や寝転んでいる姿も披露してくれたので、生徒だけでなく先生方も感嘆の声を上げていました。

 

 期末テストが終わった直後で、生徒にとっては良い息抜きになったのではないでしょうか。

12月5日:日南市内3高校統合記念式典

 本日は日南市、日南市教育委員会主催の『県立3高等学校閉校記念行事-ありがとう3高校そして未来へ-』が南郷ハートフルセンターにて行われました。

 

 今回は日南にある6つの高校(日南農林高校、日南振徳商業高校、日南工業高校、日南振徳高校、日南高校、日南学園高校)の生徒に加え、来賓の方々や多くの保護者や同窓会からも参加されていたので、会場は満杯の状態でした。

 

  日南市長の挨拶に始まり、白石誠爾氏の基調講演「未来へ羽ばたく君たちへ、そしてふるさと日南へ」が始まりました。80歳を越していらっしゃるとのことでしたが、非常に若々しい印象を受けました。やさしい語り口調で、ご自身の戦争や、戦後の食糧難、苦労を重ねて進学されたことなどを体験談をもとに話され、今後の社会や日南市を担っていくであろう生徒たちへ、並々ならぬ思いを語ってくださいました。

 

 続いてパネルディスカッションが行われました。日南出身のPOCKYさんがコーディネーター役でした。POCKYさんの巧みなトーク術で各校の代表の生徒たちの緊張は和らぎ、ご自身の思い出や日南に対する思いも語られていました。
   また、会場の生徒や来賓・一般の方々にも話を振られるなど会場全体を盛り上げてくださいました。代表の生徒たちも自分たちの通う学校の良さ、今後の学校に引き継いでもらいたいこと、日南市のよさを語ってくれました。

 本校の代表生徒は、ディスカッション終了後、「最初は非常に緊張したが、時間がたつと言葉がスムーズに出せるようになった」と感想を述べてくれました。

 最後にLEDに所属されている「Dream」のメモリアルライブが行われました。目の前で行われる迫力あるダンスパフォーマンスと歌により、会場全体が大いに盛り上がりました。

 途中のMCでとても印象に残ったのは「好きなことばかりやって、やらなければならないことをやらなかった」という言葉でした。生徒の皆さんも、好きなことばかりでなく、今、本当にしなければならないことをもう一度考えみてはどうでしょうか?