「解決の過程」を,本校ではこれまでに設定してきた5段階の学習指導過程ととらえます。
 その過程のよさは,問題について段階的,論理的に思考する中で味わえる「算数は学習する価値がある」という実感に結びつくと考えます。
 文章問題の題意をつかむ段階で味わえる解決の過程のよさには,次のようなものがあると考えました。


文章問題の題意理解では
 問題の中で,数量の分かっていること,尋ねられていることを順序よくとらえ,問題の意味がはっきりしてくる感動
 問題の意味を,いろいろな方法で理解しようとする工夫,努力
 算数的活動を通して,文章問題の本質が実感できる感動
 自負の読みとりの異同に気付き,的確な読み取りに近づく努力,感動
 問題の意味が,間違いなく当を得てよく分かった感動,成就感
既習内容を想起し,それとの違いから題意理解を深める 以前の学習内容が役に立った感動
学習課題の設定へ向けて
 題意が理解できたことにより,調べたいことを見つける意欲
 課題を設定することによって,解決への方向付けができた感動