学校紹介(About Us)
宮崎南をめざす皆さんへ
学校の沿革
校章の由来
校歌
教育目標
フロンティア科
進路状況
部活状況
スクールポリシー
学校いじめ防止基本方針
学校評議員会
パンフレット&制服
文部科学省指定事業
学校生活(SCHOOL LIFE)
教育課程
南高生の一日
鵬祭(おおとりさい)
生徒作品集
海外研修
学習
年間行事予定
事務情報(OFFICE)
入試
高校説明会
南高校のここが知りたい
各種手続き
アクセス
校内案内
お知らせ(INFORMATION)
最近の話題
保護者の皆さまへ
地域の皆さまへ
鵬同窓会
創立物語
甲子園物語
平成28年度 宮崎南高等学校 リーダー研修会
 
 1.目的
 創立100年を超える伝統ある文武両道の進学校、熊本県立済々黌高校の先進的な学校行事への取り組みや、生徒との交流を通じて視野を広げ、本校リーダーとしての意識や資質の向上をはかる。また、熊本地震の復興の様子や水俣病資料館の視察を通じて環境・公害問題に対する理解を深め、人権意識の向上をはかる。
 2.参加生徒
 生徒会総務 7名、キャプテン会 6名、クラス代議員 5名、鵬祭実行委員 4名  計22名
 3.行程
1月27日(金) 1月28日(土)
09:00 学校出発
12:00 崇城大学到着 大学見学、学食で昼食
14:00 熊本県立済々黌高等学校 施設・授業見学等
16:30 生徒会交流・部活動見学
19:00 学校出発
19:30 宿舎到着 入浴・夕食
21:00 研修会
22:00 学習会
24:00 就寝
07:00 起床 朝食
08:30 宿舎出発
09:00 熊本城周辺見学
10:30 水俣市へ移動
11:30 昼食
12:30 水俣病資料館見学
16:00 学校到着・解散予定
 4.研修報告
(1) 崇城大学見学
 今回私が崇城大学を訪れて思ったこと、それは、この大学で学んだことは南高でだけでなく宮崎市や宮崎県全体に生かせるということです。私たちが今回メインで訪れたのは「起業部」という部活の部室でした。起業部は毎年「崇城大学ビジネスプランコンテスト」という、事業戦略などのビジネスモデルを作りその完成度や新規性を競うコンテストに出場していて、第二回目では熊本県の名産品「球磨焼酎」を女性二人組のチームが作り上げ、優勝しました。このお酒は「男性の飲み物」というイメージが強く、若い女性たちにとっては飲みにくいお酒だったそうです。それをリキュールにして、若い女性でも飲みやすくして、このチームがコンテストで優勝したそうです。
 この話を聞いて、地元のために尽力した学生がいることに驚きました。今まで私は宮崎のために何もできていません。高校生にできることはわずかかもしれませんが、地元をよりよくするために何か行動したいと思いました。
 研修会の翌日、生徒会役員3人で「Wakkathon」という高校生が宮崎をよりよくするためのプロジェクトのミーティングに参加してきました。そこで、崇城大学で学んだことを伝え、宮崎の高校生で宮崎をもっとよくしたいという旨を伝えると、ほかの参加者も意見に賛成してくれました。時間がかかるかもしれませんが、宮崎に少しでも貢献できるように頑張りたいです。
(2) 済々黌高校視察
 済々黌は平成26年度にSGH(スーパーグローバルスクール)に指定されていて、今年で創立134年を迎える伝統校です。三綱領を校訓としており、行事の度に唱えているそうです。
 私が一番感じたのは、母校愛が素晴らしく勉強に対する意識が高いということです。授業を視察した際、授業プリントに自分の意見をしっかり書いていて、分からない単語は調べるなど、この時間で出来るだけたくさんの事を自分の糧にしようという意欲をとても感じました。
 また、生徒会交流で自分の高校に対する誇りをそれぞれが持っているということもとてもわかりました。この視察を通してキャプテン会、代議委員会、鵬祭実行委員会、生徒会、それぞれでの問題点、具体的な解決策を見つけることができとてもよい機会となりました。済々黌ほどの歴史はまだありませんが、これから私たちが南高校のよい伝統を築いていこうと思います。
(3) 水俣病資料館
 水俣病は四大公害病として教科書などに載るほど有名なため、大体のことは知っているつもりでしたが、資料館に行って初めて知ったことや驚いたことが多くありました。
 水俣病は工場などから出たメチル水銀が魚介類の体内にたまり、それを人間が食べたことによって起きました。しかし当初は全く原因が分からず、伝染病ではないかと恐れられていました。そのため水俣病患者は、地域住民や近隣住民からでさえ冷たい視線でみられるようになり、最終的にはひどい差別へとつながりました。
 差別の内容は、とても心のある人間が社会的弱者に対してすることではなく、きっと水俣病患者やその家族だけでなく、発生地域に住んでいた人々全員が、水俣病に対する恐怖心や不安で精神的に追い込められていたのではないかなと思いました。
 1956年に水俣病が公式認定されてから約60年が経ちました。長い月日が経った今でも、多くの被害者が病に苦しみ、差別や偏見によってできた深い心の傷を癒せていない状況が続いています。また、損害賠償を求める訴訟も続いています。
 今私たちにできることは、水俣病のような公害病が日本にあったこと、そしてこれから先の日本でも十分に起こり得るということを忘れないことだと思います。私たちは毎日の生活で気づかないうちに環境を汚し、環境破壊の原因を作っています。一人一人が自分の行動に自覚を持ち、環境を守って行くことが大切だと感じました。
(4) 熊本城視察
 先日のリーダー研修会二日目に熊本城へ行きました。去年の熊本地震の影響により石垣が崩れるなど、震災の爪跡が残っていました。石垣を元通りにするには、約20年かかると言われているそうですが、熊本大学などの協力により早まるかもしれないということだそうです。
 熊本に甚大な被害をもたらした熊本地震でも崩れることのなかったという「宇土櫓(うとやぐら)」は、400年間も当時の姿をとどめているそうです。昔の人々の技術はすごいと感じました。
 熊本城の入口には子供たちが自ら書いたペットボトル使って作りあげた天守閣の模型があるなど、地域が一体となって復興に向けて力を入れているのを感じ取れました。この熊本城の見学を通して、緊急事態が起きたときなどの対策を具体的に高校でも考えてみたいと思います。
ページトップへ