宮崎県立宮崎南高等学校
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二年
言葉は死んでしまったのか。今、この時代の言葉とは一体何か。

 言葉は自由を勝ち取るために大きな役割を果たしてきた。ならば現代ではネットワークの発達に伴ってより遠く、より多くの人々へ言葉は伝わるようになったはずだ。しかし、実際はどうだろう。

 小学校6年生のときに起きたイラク戦争。現在、停戦にあるパレスチナ。戦後61年を迎え、被爆碑に刻まれた「過ちは二度と繰り返さない」の言葉も風化しつつある日本。反核・反戦の言葉の持つ意味が大国の前では薄れていく。

 言葉は使いようである。イラク戦争を起こしたアメリカでは戦争を止めるためでなく、戦争賛成者を増やすために世論が機能した。テレビからは、アメリカ兵士がイラクの子供達を、戦火の中から救い出す映像ばかりが流れそのような中で、戦争は正しいのだという意識が先行する。イラクの惨状や悲痛な声は、アメリカの英雄たちの話題に埋もれてしまった。

 本題に戻る。言葉とは何か。一目で分かる映像や写真を生々しく、リアルタイムで世界中に発信することも今ではできる。また、デモやストライキなど、行動という手段で何かを訴える人達もいる。それはイラク戦争・パレスチナのときも同じで、本当にほんの少しの反対の声も、アメリカの人々の耳には届かなかったのだろうか。言葉は言論の自由という大儀の元で実は掻き消されてしまっているのではないだろうか。私自身、今この場所で皆さんに訴えている言葉が本当に届いているのか、と不安でもある。しかし、その不安に負けて、皆が自分の考えを言葉にする事を諦めていけば、それに伴って、国や大きな権力が作りあげた世論がまかり通ってしまう。皆さんは知っていますか、私たちの住む日本の代表が、イラク戦争へ明確な賛成を示したことを。もし憲法が改正されて、日本が武力を持ち、又どこかで戦争が起きたら、次こそ私達は戦争の加担者になってしまうかもしれない。

 今日も多くの言葉が私達の周りを流れている。その中のどれだけが、明日もまだ私達の頭の中に残っているかは分からない。それ位に言葉の寿命は短い。だから私達は叫び続けなくてはならない。自分の正しいと思う言葉を、大きな暗い力と対峙させるために。

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