宮崎県立宮崎南高等学校
SCHOOL INTRODUCTION(学校紹介)
宮崎南をめざす皆さんへ
学校の沿革
校章の由来
校歌
教育目標
フロンティア科
進路状況
部活状況
スクールポリシー
学校いじめ防止基本方針
学校評議員会
パンフレット&制服
文部科学省指定事業
SCHOOL LIFE(学校生活)
教育課程
南高生の一日
鵬祭(おおとりさい)
生徒作品集
海外研修
学習
CLERICAL WORK(事務)
入試
高校説明会
各種手続き
南高校のここが知りたい
アクセス
校内案内
INFORMATION
最近の話題
保護者の皆さまへ
地域の皆さまへ
鵬同窓会
行事予定
創立物語
甲子園物語
 
Student work collection
生徒作品集
写真部 ギャラリー 2009 写真部 ギャラリー 南風 平成18年度 南風 平成17年度
南風 国語化作品集 平成17年度 第44号から
「夜回り先生」を
読んで
五体不満足 知の覚悟 「なんと素晴らしい
日本の学校」
努力 秋刀魚 ツヤ子さん  
読書感想文
 「夜回り先生」を読んで
普通科 一年
 薬物乱用、ひきこもり、リストカット、不登校、いじめ…現代の子供たちの抱える問題は様々で、年々深刻なものとなってきている。そのような子供たちを目の前にした時、もしも私だったら何ができるのだろうか。おそらく私なら、「何してるの ! ? そんなことはやめなさい ! ! 」と強く怒ってしまうと思う。または、何も言えないかもしれない。しかし、この本に出てくる夜回り先生は、「いいんだよ」と彼らの過去と今を認めてくれる。そこが、子供たちが夜回り先生こと水谷先生に心を開く理由なのだと思った。

 この本には、水谷先生が経験してきた数々の実話が載せられている。先生が救うことができた生徒の話や、中には残念ながら救うことのできなかった生徒の話もあった。子供たちが非行に走ってしまうのは、自分の存在を誰かに認めてもらいたいから、孤独という苦しさや寂しさから少しでも逃げたいからなのだと思う。

 「子供は被害者だ」と水谷先生は言う。「どんな子供でも、花の種と同じで、親や学校の先生、地域の大人やマスコミを含む社会すべてが、大事に大事に育てれば、必ず美しい花を咲かせるのだ」と。子供に非行をさせるのは、周りの環境や大人たちに問題があるのだ。だから水谷先生は一度も、子供を激しく叱ったり、殴ったりしたことがないのだそうだ。自分は病気を抱えながら、それを後回しにしてでも子供たちを救おうとする、そういった使命感や、水谷先生の子供たちへの想いがひしひしと伝わってきた。ここまで生徒の事を理解し、必死になってくれる先生と、話をしてみたいと思った。

 私はこの一冊を通して、水谷先生から「生きる」ということの大切さを学んだ。この世に生まれたくて生まれてくる人間はいない。両親も、生まれ育つ環境も容姿も能力も自ら選ぶことはできない。しかしそれでも、人は生きなくてはならないのだ。では、人が生きていく上で必要なことは何だろうか。それは数え切れないほどたくさんあるだろうし、個人個人でも違ってくると思う。しかし、一つ共通して言えるのは、人は一人では生きられないということだと思う。そして何より、自分の弱さを見せることができる、信頼できる相手や心安らげる場所が必要なのではないだろうか。私には今、信頼できる友人もいるし、安心して過ごせる家もある。三度の御飯は当たり前で、趣味を楽しむ余裕もある。こんなふうに笑顔でいられる毎日を、もっと大切にしなければと思った。そしてもし、私の周りに孤独を感じている友達がいたら、その子の寂しさを理解してあげられるような、そんな人間になりたいと思った。

ページトップへ
宮崎県立宮崎南高等学校
宮崎県宮崎市月見ヶ丘5-2-1
Phone:0985-51-2314
Fax  :0985-51-0607